
最近CMでよく見かけるスマイルゼミ。CMを見て、タブレット教材に興味を持った親御さんも多いのではないでしょうか。
実はスマイルゼミの他にも、さまざまなタブレット教材が提供されています。そのこともあって、学習塾とも通信教材とも異なる、タブレット教材という選択肢を取り入れる家庭も多いのです。
今回はその中からいくつかを紹介して比較していきます。お子さんやご家庭の事情に合わせて、それぞれに合ったタブレット教材を選ぶといいでしょう。
1.タブレット教材のメリット
タブレット教材とはもちろん、タブレットを使った教材のことですが、学習塾や通信教材と比べて何がメリットかというと、次の3点が考えられます。
子どもの興味を惹きやすい
これまでも、学校の教科書や通信教材はカラー化したり、イラストや写真をつけたりして、少しでも子どもに興味を持ってもらおうと改善されてきました。
イラストや写真に比べて、タブレット教材には「動き」があります。動きとは動画を流すだけではありません。どんな問題でも、子どもが画面にタッチすると表示に反映されます。くわえて、スピーカーやマイクなどの音の要素もあり、子どもはゲームのような感覚で、学習を楽しむことができます。
採点などの手間が減る
基本的には、子どもがひとりでタブレットを使って学習を進めていきます。採点も復習もすべて機械が担当するので、一家にひとり、先生がいるようなものです。そうなると、親御さんの負担は一気に減ります。
タブレット1台で完結する
複数の教科書を、科目や単元ごとに用意する必要はありません。ノートや鉛筆、消しゴムなどの文房具もいりません。
また、通信教材でつきものの付録が送られてくることもないので、ものがどんどんと増えることは本当にありません。付録に気をとられて実際の勉強が進まないなんてことも、タブレット教材ではないでしょう。
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2.タブレット教材の注意点
とはいえやはり、デメリットとまでは言いませんが、タブレット教材にも難点はあります。気をつけなければいけない注意点として、おもに次のようなことが考えられます。
- ゲーム目当てになってしまう
- インターネットに接続して、関係ないことに時間を使ってしまう
- 長時間の使用で、視力などの健康を損なってしまう可能性がある
タブレット教材を選ぶ時は、これらが対策されているかを確認しておくことをおすすめします。
3.スマイルゼミ
イード・アワード子ども英語教材という調査で顧客満足度第1位を獲得した、タブレット教材大手です。小学生向けサービスが「スマイルゼミ」、年少12月から利用可能の幼稚園生向けが「すまいるぜみ」になります。
- 対象 4歳~
- 月額 2,980円~
- 専用端末が必要
特徴
生活全般に役立つ知識が学べる
英語に力を入れており、ネイティブの発音を聞けるなどの工夫が施されているスマイルゼミですが、国数理社の他にも、他のタブレット教材には見られないジャンルとして「せいかつ」という科目があります。
せいかつでは、季節の行事や普段の生活で必要とされるマナーや常識を学べます。さらには家族用のSNS機能が搭載されているなど、教科にしばられず生活全体を包括した知識を習得することができます。
子どもが安全にネットを利用できる
スマイルゼミのタブレットでは、ヤフーが提供する子ども向けの検索画面を利用できます。それぞれの子どもの興味に応じて、インターネット上の情報を探し、学校で教わる以上の知識を得ることができるのです。
これはネットリテラシーを高める助けになるでしょう。もちろん、有害サイトや子どもに不必要なサイトは表示されないようになっています。
ただ、ヤフーがオンラインで提供する子ども向けのゲームで自由に遊べてしまいます。子どもがゲームばかりしていて不安な親御さんは、制限時間など、端末の設定をする必要があります。
4.RISU算数
算数のみに特化したタブレット教材です。重要科目である算数を通じて論理的思考力を身につけ、先取り学習することを狙った教材で、小学生レベルが「RISU算数」、幼稚園生レベルが「RISUきっず」になります。
- 対象 年中後半~
- 月額 2,480円~
- 専用端末が必要
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特徴
動画などの個別フォローが充実している
全学習記録が、タブレットからサーバーへと送られます。このデータを、東京大学や早稲田大学などのチューターが把握し、個々の学習状況に沿ったアドバイスを送ることで、学習の定着・つまずきの解消を実現します。
アドバイスはメールと動画で送られます。
いわば、学習塾を家に持ち込んでいるようなものです。
子どもの目の健康に配慮している
一日に平均10~15分の学習時間で、十分に先取り学習をすることができるので、長時間の使用を避けられます。
しかも派手なキャラクターなどのギミックや色遣いを押さえ、一般的な大手企業のタブレット教材と比べて大幅にブルーライトを低減させています。
子どもの目の健康が気になる親御さんにとっては、とてもうれしい工夫でしょう。
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5.学研ゼミ
教育・出版業界で老舗の学研が提供するサービスです。創業以来70年にわたって培われてきた学研のノウハウが凝縮されています。
- 対象 幼児~
- 月額 500円~
- 専用端末は不要
特徴
イベントなどの体験学習の機会がある
学研ゼミでは、デジタル教材だけでなく、子どもが実際に体験して学習するイベントも提供しています。タブレットでの座学と、自然観察や観劇、アート教室などのイベントを併用することで、単なる学習だけでは得られない気づきが得られる仕組みを推奨しています。
サービスごとの課金制
学研ゼミでは専用端末を用意せず、サービスごとに課金して、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのすでに家庭にある端末で利用する仕組みをとっています。
サービスは英語、プログラミング、読書など全部で7つ提供されています。幼児向けの「キッズクラス」というサービスもあります。
これはサービスを選んで2~3個だけ使う分には断然お得な値段です。けれども、全主要科目にわたった学習を目指すには不便かもしれません。
専用端末でないことから、子どもが学研ゼミ以外で勝手に遊ぶという可能性もあります。
6.チャレンジタッチ
通信教材「チャレンジ」で有名なベネッセが手掛けるタブレット教材です。現在は小学生にのみ対応しています。
- 対象 小学一年生~
- 月額 2,705円~
- 専用端末が必要
特徴
紙の教材も届く
年2~3回の赤ペン先生による添削課題、年3回の実力診断テスト、漢字辞典、ひらがなや九九のポスター、学校で行われる単元テストや学期末テストなどへの予想問題集が届きます。
紙の教材も付属しているのは、「チャレンジ」のベネッセらしいサービスといえます。結果として教材が増えることになってしまいますが、タブレットでは安心できない親御さんにはありがたいでしょう。
タブレットと通信教材の切り替えが可能
こちらも、ベネッセだからこそ実現できるフォローです。
希望時に、学習スタイル・受講コースの変更が行えます。つまり、チャレンジからチャレンジタッチに、あるいはチャレンジタッチからチャレンジに変更することが可能です。前月1日までに連絡すれば、翌月からの変更が可能となっていて、かなりフレキシブルといえます。
お子さんにタブレット教材が合っているのかどうか不安な方や、今すでにチャレンジを利用している家庭では、導入しやすいでしょう。
7.まとめ
スマイルゼミをはじめとして、全部で4種のタブレット教材を紹介しました。それぞれ長短があることがおわかりだと思います。
学習させたい内容や、ご家庭の方針に合わせて、お好きなものを選んでみたらいかがでしょうか?