幼児教育を行う上で特に多い相談のひとつに、「図形教育ってどういう教材を使えばいいの?」というお悩みがあります。たしかに、数字の数え方や簡単な計算ならまだしも、図形を教えるにあたっての教材選びは難しいですよね。そこで今回は、図形教育の内容と、お子様向けの図形教育にオススメの教材をピックアップしてみました。
1.図形教育は難しい
図形能力は、いわばわれわれが生きる世界を空間知覚によって把握するために必要な能力です。
こうした能力は、多くのお子様の場合は後天的な教育によって育てる必要があります。
円、三角形、四角形、といったわれわれ大人から見れば単純な図形も、何も知らない子どもに対してその概念から教えるというのは、なかなか簡単ではありません。
こうした知育は、「図形とは何か?」を認識させる、ものごとを客観的に見る力を育てることでもあります。
ですから、図形教育は有用な教材のサポートを借りつつ行うことが大切です。
学校では小学四年生から小学六年生で図形を学びますが、その年齢から図形教育を始めてもお子様の脳はほとんど発達しきっているので、表面的な図形理解になりがちです。
そのため、お子様の脳の柔軟な発達を促すためにも幼児のうちから図形教育を施すことは重要です。
2.図形の知識がある子はこんなに違う!
きちんとした図形教育を受けている子には、他のお子様と比較してこんな特徴があります。
1.物事を客観視する能力
小さいお子様のうちから、物事を客観視する能力、異なる視点から問題を把握する能力を育てることができます。
図形のかたちや、それぞれの図形の差異を知覚することは、「なぜこの図形はこんなかたちをしているのか」「なぜ三角形は四角形ではないのか」といった「なぜ?」「どうして?」という知的好奇心を育て、お子様の世界を広げることにも繋がります。
2.想像力の育成
さまざまな図形を脳内のイメージを通して把握することで、お子様の自由な想像力を育てます。
表現力の豊かな子、絵画や楽器が得意な子、芸術肌のお子さまの中には、図形が得意な子が多いといわれています。
上で述べた「物事を客観視する能力」にも関係しますが、図形を通したイメージトレーニングはお子様の「考える力」を伸ばす働きがあるようです。
3.算数の得意な子に育つ
算数を楽しく学ぶための躓きの原因のひとつでもある図形を克服することで、算数の総合的な学力をアップさせることができます。
年齢の低いうちからこうした積み重ねを経ることで、のちのちの将来の場で必要な学力を大きく伸ばし、周囲と差をつけることができます。
3.幼児の図形教育にはタブレットがおススメ!
タブレット教材は、特に理数系の幼児教育において、子どもの脳の発達に有効であると言われています。
紙のプリントと違って破いたり汚してしまったりすることもなく、また場所を選ぶこともないタブレット教材は、これからの教育において有用であると言えるでしょう。
ゲーム感覚で勉強に触れることのできるタブレット教材は、お子様にとっても魅力的です。
しかし、どうしても「YouTubeやアプリ、おもしろ動画やゲームに目移りしてしまう」という心配もあります。
ただ、最近では市販の一般的なタブレットとは違い、教育専門のタブレットも多くリリースされており、そうした不安も無用です。
さらに多くの教材では、「達成感」を通して勉強の楽しさを知ってもらうために「問題を解いていくとポイントを貰える」というサービスや、「がんばったね」「よくできたね」 と「褒める」を中心としたものとなっています。
1.スマイルゼミ
スマイルゼミは、数ある教材用タブレットの中でも有名なものとして知られ、小中学生を中心に多くの利用者数を誇るサービスです。
2018年の12月から、幼児コースを配信することがちょっとしたニュースになりました。
算数の他にも、「えいご」や「ことば」、生活マナーを学ぶことが出来る「せいかつ」など、多くの教科を学ぶことが出来るという点が人気の理由となっています。
こうした学べる分野の数の多さがスマイルゼミの特徴となっています。
たくさんの教科をひとつの教材で学ぶことができるというメリットは魅力的ですよね。
多くの教材をかけもちするよりも1つの教材で済ませたほうがお金もかからずに経済的ですし、お子様にとってもわかりやすくて取り組みやすいのではないかと思います。
「かたち」の章では、タブレット上で実際に図形を動かし、空間認識能力を高め、体感的な図形学習を受けることができます。
複雑なかたちや奥行きのある立体など、さまざまな図形のかたちに触れることができます。
2.RISU算数
次に紹介するのは、RISU算数の提供するタブレット教材です。
RISU算数は、タブレット教材が最も効果を発揮すると言われる算数に特化したタブレットとして話題となった教材でもあります。
計算問題だけではなく、文章題、図形、グラフなどの問題が多く用意されており、お子様個人のペースに合わせた学習が可能であり、東大をはじめとする難関大学の学生による解説動画を見ることもできます。
RISU算数は、たとえば間違い探し、動物の分類、時計の問題を解くことができ、幼児向け教材の基本となるものをほぼ抑えている内容となっています。
クイズ形式の問題もあり、楽しく算数に触れつつ、自分の力で考えなければ解くことができないという問題設定となっています。
効率的に苦手を克服することが出来るというポイントも大きいです。
たとえば、たくさんの課題をこなしたり多くの時間を費やして学習する方法もありますが、これは効率的とは言えず、子どもの苦手意識も克服できません。
RISU算数の教材は、タブレットが自動で子どもの苦手分野を解析することができるため、最小限の課題で大きな学力向上を生むことが出来ます。
言うなれば、タブレット一台で家庭教師ひとりぶんの役目を果たしてくれるのです。
また、RISU算数は「思考力」を育むことに重点を置いています。
自分の頭で物事を解決する能力、課題を見つけそれを解決するための能力を育む、そのために算数専門タブレットというかたちをとっているようです。
タブレット学習ならではの利点として、スマイルゼミと同じように立体的な感覚を通して図形問題を解くことができます。
指先を使い、実際に手で触れてみるという形式のタブレット学習は、子どもの理解もはやく、感覚的に図形を学習することができるようです。
また、タブレットに記録されている学習状況を保護者が把握することができ、親子のコミュニケーションを通した健全な知育を期待することができる教材となっているようです。
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4.まとめ
図形教育は、算数の学力のみならず表現力、想像力や客観的思考力を高め、将来のお子様にとって大きなアドバンテージとなります。
図形教育に有用なタブレット教材は多くありますが、特にスマイルゼミやRISU算数といったサービスが幼児向け教材として最適であると言えるでしょう。
お子様の要望や好みを考えて、よりよい教材を選びつつお子様の成長をサポートしていきたいですね。