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早期教育のメリット・デメリットって? 調べてみた

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昨今の幼児教育の低年齢化から、多くの親御さんが早期教育というものに関心を高まっていると思います。

実際に、「早期に始めれば飲み込みが早く、優等な成績を収め、難関試験や検定試験にも合格することができ、子供の自信につながる。」、「私立幼稚園や小学校の受験準備、またスポーツや音楽を極めるためには早くから始めておく方が有利である。周りの家庭が早期教育をしているので遅れをとってはならない。」などといった、考えを持った親御さんがいらっしゃると思います。

そこで、今回は早期教育とはなんなのか、そしてメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

1.早期教育とは

早期教育とは、広くは一般的な教育開始時期よりも早くから、子どもに対して文字、言葉、スポーツ、算数、音楽などの教育を受けさせることです。

近年では特に0~3歳児の乳幼児期の時期に脳に良質な刺激を与えることで、子どもが持っている能力を最大限に引き出すことを指すことが多いです。
よくテレビなどのメディアに紹介されているような、短時間に大量のカードを暗記するといったものは代表的な例です。

2.早期教育のメリット

脳科学においては、低月齢であるほど脳の能力は高く、幼児期よりも胎児や新生児・乳児の頃に知的刺激をたくさん与える方が良いと言われています。
特に3歳児までは、論理力や思考力をつかさどる左脳よりも、瞬間的な記憶力や感性への適正が強い右脳のほうがよく働きます。
それによって、記憶力の向上、得意分野の向上が見込めます。

早期教育の方向性は様々です。
暗記、英語、芸術、運動など多様な分野の早期教育があり、俗に言う天才と呼ばれるような子どもに出る確率があがるとされています。
そこまではいかなくても、我が子の将来の選択肢が増え、社会で活躍できる大人になるように、と早期教育を受けさせることが多いです。

早期教育の考え方は、脳科学だけでなく心理学(特に発達心理学や児童心理学)の研究結果の影響も強く、研究の進歩とともに新しい実践方法が開発されています。

3.早期教育のデメリット

1.子どもへのストレス

早期教育は、親の希望や意向で子どもに教育を受けさせるという性格の強いものです。
自己肯定感や自尊心を高めてやりたいと考えて、逆に自由にものを考えたり発想することができなくなったり、早くから競争の中に放り込まれて自尊心が損なわれ、今後に悪影響が出る可能性もあります。

2.脳が容量不足になる

人の脳の許容量は有限であり、情報を詰め込みすぎると、容量不足を引き起こしてしまうのではないかという指摘もされています。
「早期教育さえやっておけば将来が開ける」、「子どものためには早期教育が必須」と思い詰めないことが肝要です。

3.思考力が伸びなくなる

早期教育のメリットには短期記憶・瞬間記憶の向上がありますが、「もっと早く・もっと正しく」をあまりに早くから強制されることによってじっくりものを考えたり、新しい発想をしたりといった力が伸びづらくなるのではないかということが懸念されています。

4.そのうち効果が消えてしまう

小学校の前半頃までは、早期教育の成果が発揮されたとしても、その後も同じかそれ以上の時間・お金を使って育てていかないと、中学生ごろには他の子たちと段々足並みがそろってきてしまいます。
なぜなら小学校で受ける教育が周りの子達と同じであるため、段々差がつきづらくなってくるのです。
早期教育が注目を浴びているとはいえ、その後もその能力を伸ばしていけるような指導者・教育機関は残念ながら現状の日本ではほとんどありません。

4.早期教育をうまく活かすには

1.子どもの好きなものを探すいい機会と捉える

早期教育は義務ではありません。必ずやらないと遅れを取ってしまう、などと考えるのは避けましょう。
乳幼児期に取り組むことの一つの選択肢として、子どもの合う合わないを図りながら、子どもの自主性を重視して決めていきましょう。
子どもがやめたがったら、継続を強制せず、きちんと話しを聞いて対応したり、潔く辞めることも、念頭において始めるといいでしょう。

2.早期教育の比重を重くしすぎない

子どもの時間は貴重であり、有限です。他の習い事をしたり、お友達と遊んだり、何もしない時間だって必要です。
早期教育で毎日のスケジュールを覆ってしまうようになると、今後デメリットのような歪みが出てくる可能性があります。
あくまでバランスを大事にしましょう。

3.思考力も育てる

0~3歳児の早期教育は、あくまで瞬間的な記憶力などの直感を補強するものです。
4~6歳になったら、言語・計算・分析といった論理的な思考力も育てることを意識すると、今後に上手くいきてくるのではないでしょうか。

5.思考力を育てるには

1.自然に触れる

自然体験によって、人間のもっているさまざまな能力を状況に応じて引き出して使う、コントロールセンターのような力を伸ばすことが脳科学的にも明らかになっています。
海や川で遊んだり、山登りをしたり、昆虫観察・採集をしたり……。こうした体験をとおして、子どもたちはひと回りも、ふた回りも大きく成長します。

本格的なアウトドアでなくとも、バーベキューなど手軽な自然体験でも十分です。
子どもは自分で勝手にあそびを見つけたり作り出したりするので、大人はただそういった環境に連れ出してあげるだけで、全てを先回りして用意しなくても大丈夫です。

2.読書をする

読書といっても、難しく考えず、絵本の読み聞かせなどでも構いません。
絵本は子どもの想像力を伸ばしてくれるような、少々とっぴで、でも子どもたちが大好きな内容のものも多いです。
海外の童話などもいいでしょう。

文章力が就学後の国語の対策になるだけでなく、読解力として、算数の文章題の内容を把握したり、英会話において文脈や内容を読み取ったりする重要な力にもなります。
年齢や性別、国や時代を超え、自分と違う立場や見方の物語に触れることにより、コミュニケーションや人との接し方が柔軟になったり、集団生活への抵抗が薄れたりもします。

3.タブレット学習を取り入れる

今はタブレット学習が充実しており、子どもが楽しみながら思考力を伸ばすことができます。
進研ゼミなどの大手教育会社もタブレットを使った学習を取り入れており、ドリルよりも変則的に問題が出されたり、応用問題が多く出されたりします。
特に算数は図形や文章題など子どもが苦手とする分野も多いですが、タブレット学習ならば動物やお菓子、乗り物といったイラストや、様々なカラーの図形でとっつきやすく、楽しく勉強できることがメリットとして上げられます。

6.幼児教育にタブレット学習を取り入れている会社

1.RISUきっず

小学校に入ってからつまずきやすい、算数のみを専門としたタブレット教材です。
4歳から小学校6年生の幅広い年齢層に対応しています。
くもんのように、学年関係なく進んでいく無学年性を採っているので、幼児教育の内容を習得したら、個人のペースで先に進んでいくことができます。

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2.チャレンジタッチ

ベネッセ 進研ゼミ 小学講座のうち、タブレット中心のコースです。
小学講座となっていますが、年長さんから受講することができます。

小学校の入学時は、勉強が始まるだけでなく、生活環境が急激に変化する時期です。
入学前からタブレット学習を取り入れ、学習内容に慣れておくことで、入学時の心構えにつながるといった効果を期待できます。
教科書に対応した問題が出るところがチャレンジタッチの特色です。

気になった方はぜひチェックしてみてください。

7.まとめ

いかがだったでしょうか。

昨今注目されている早期教育。
劇的な効果が出るものだけに、反動も大きく、慎重に考える必要があります。
一時的に能力が伸びたとしても、その後のお子様の自己肯定感を損なってしまっては、本末転倒の結果となってしまいます。

お子様の性格に合わせた取り入れ方を検討し、偏りがでないよう、その他の活動も取り入れて、バランスをとることが重要といえます。

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