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そろばんはいつからやったらいいの??

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習い事の一つとして、昔から定番であるそろばん。
近年では、習い事の種類も多様化し、昔ほど多くの人がやっているわけではないものの、お父さん、お母さんがやっていたという人も多く、身近な習い事ではないでしょうか。

この記事では、改めてそろばんについて知り、そろばんのいいところや、何歳から始めるのがおすすめか、などを見ていきたいと思います。

1.そろばんとは?


そろばんとは、日本や中国で電卓普及以前は、日常的に使用されていた計算道具です。横長の薄い箱形で、串ざしのたまが並びます。算盤・十露盤と表記されることもあります。

道具そのものだけでなく、計算技術のことを指す場合もあります。
現在日本で使われている形状のそろばんは、中国や日本などのアジアで発展したものです。
しかし、そろばんの始まりは4~5,000年前のメソポタミア地方といわれています。土や砂の上に線をひき、そこに小石を置き計算していました。

まだ道具を使ってはおらず、土の上で現在のそろばんと同じことをしていました。
これが、そろばんの原型といえます。

その後、エジプト・ギリシア・ローマなどでそろばんは少しずつ発展していきます。
イギリスのチェック柄などは、この影響を受けているようです。

そろばんは、世界中で、とても深い歴史を持つ計算技術なのです。

2.そろばんのメリット

イメージ(視覚情報)で数をとらえる力がつく

視覚情報というのは、右脳で処理される、直感的なものです。通常の算数での計算で使う左脳とはまた違った回路になります。

スーパーやコンビニの在庫管理のプロは、在庫をすばやく数えるために、数を形で覚えており、そのためのトレ―ニングを日ごろから積んでいますが、それと同じ原理です。
右脳を使った計算能力がつくのは、そろばんならではです。

指を動かすトレーニングになる

そろばんはとても指先を使います。指を細かく動かすことで、指先が器用になったり鍛えられたりする以外に、脳のトレーニングになります。
指の動きと連動して、脳も集中して働くことで、脳が発達し、集中力が育ちます。

指が鍛えることがボケ防止になったり、日ごろから指を動かしていたため、体がマヒしてきても指を動かして意思を伝えられる人がいるのはそのためです。
そろばんは、若い時だけでなく、一生ものの財産になるといえます。

確実な計算力

単純な計算能力だけで問題が解けるのは、小学生ぐらいまで、と考えられている方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、中学校以降は、計算だけの問題が定期テストや入学試験に出ることは多くありません。

しかし、問題が複雑なものになっても、計算能力というものは常に必要とされる土台です。
むしろ、問題が複雑になり、一問一問に解くのに時間がかかるようになってくると、どれだけ早く計算を済ませられるか、また計算ミスをしないかといった計算処理能力の部分が重要になってきます。

問題数が少なく、一問の配点が大きいのに、計算ミスでその問題を落としたり、計算が遅く解き終わらなかったりすると、ダメージは大きくなるのです。
つまり、解く問題が複雑化すればするほど、計算能力の重要性は高まるといえます。

早いうちに、計算能力を身に付けておくことは、その先においても立派な武器になります。

記憶力

上記の通り、そろばんを使った計算では、右脳を使用します。
右脳というのは、短期記憶を得意とする左脳よりも長期の記憶に残りやすく、そろばんで普段から右脳を使用することで、自動的に記憶力も向上します。

受験の記憶は、だいたい1~2年必要なことを覚えておく必要があるので、そろばんを経験した人は、受験にも強いです。
東大・京大生の80%がソロバン学習経験者と言われるのも、うなずけるものがあります。

3.月謝はいくらぐらい?


子どもが習い事を始めるにあたって、やはり気になるのが月謝。
あまりに負担が多いと、長く続けられない可能性もありますよね。

そろばんは計算能力が身につくまで、ある程度通い続けないと成果が出ない習い事なので、継続できるかというのはとても重要なポイントです。

授業回数や地域によって異なりますが、月謝は4,000円から12,000円くらいの教室が多いようです。
参考として、東京都内の平均的な月謝は6000円(週3回・1回あたり1時間)です。

教材代は月謝に含まれる場合もあります。教室によっては入学金、冷暖房費などの設備費、そろばん本体の購入費などが必要なところもありますので、各教室に直接お問い合わせください。

バレエやピアノ、水泳などのスポーツといった、その他の習い事よりも、ユニフォームや耐久性の低い道具を継続的に買う必要性は低いので、月謝以外の費用は掛からない習い事であるといえます。

最低限必要なのは、そろばんのみで、特に着替えなどの必要はなく、始めやすい習い事なのではないでしょうか。

4.何歳から始める?


一番気になるのは、いくつぐらいから始めるのがいいのか、自分の子どもではもう遅いのか、といったところだと思います。
一般的には、幼稚園から小学校低学年くらいの間に始める子供達が多いようです。そろばんを始める年齢は年々低年齢化しており、現在そろばん教室に通っている子どもの平均年齢は9歳くらいだと思われます。

右脳が発達には、就学前が一番効果的だとされているので、記憶力や集中力を高めるのには、幼稚園から始めた方が伸びが良く、視覚情報を使った計算方法も、飲み込みが早いといえます。
しかし、小学校中学年になってしまったら意味がないかというと、そうではありません。

その時期にはもう数の概念を理解し終わっているので、ハードルが低いとも言えますし、計算能力は今後10年以上にわたって大切になってくるので、習得に少し時間がかかってしまうかもしれませんが、やっておくと役立ってくることは間違いないでしょう。

5.教室を選ぶポイント

子どもの今のレベルを把握して選ぶ

一口にそろばん教室といっても、幼児向けから大人向けまで、対象はさまざま。
ただ対象年齢に合っているかだけでなく、幼児向けの中でも数の概念が分かっているかどうか、読み書きができるかどうかなど、現時点の状況をきちんと確認してそれに合った教室やコースを選ぶことが大事になってきます。

家に近い

単純ですが、子どもが一人で行ける距離であることは大事です。
日本は地震大国ですから、何かあったときに歩いて帰れる距離であることはとても重要です。

また、家から遠いと、夏の暑い中、また冬の寒い風の中、教室まで行くことを想像しておっくうになることもあります。
行きやすく、続けやすい距離にあることは重要なので、まず家に近い教室から見てみましょう。

お友達でやっている子がいるか、どこの教室に通っているかなどを聞いてみるのも有効です。
東京都のそろばん教室は、こちらから検索できます。ぜひお近くの教室をさがしてみてくださいね。
http://www.soroban.or.jp/school/school_tokyo.html

通う回数や、一回のレッスン時間もチェック

週に何回通うことが推奨されているのか、一回のレッスンが1時間なのか、それとも3時間の集中講義なのかなども、お子様の性質に合わせて選ぶ必要があります。

まだあまり集中力が身についてない場合は、長時間のレッスンが前提の教室は避けたほうが安全です。

連盟に加入している教室かチェック

連盟に加入している教室は、ある一定の質が担保されていると考えていいでしょう。
もちろん、加入してない教室にもいいところはありますし、加入してても期待外れのところはあるかもしれません。

加入時とは、制度や講師が変わっている可能性もあるからです。
しかし、目安にはなると思いますので、意識して確認してみてもいいのではないかと思います。

見学・体験は積極的に活用

できるだけ3つ以上の教室を比べてから始めたほうが、入ってからも続ける理由がはっきりしていて良いと思います。
その後ある程度続ける前提で始める習い事ですので、できるだけ面倒くさがらずに、見学を重ねましょう。

子どもの意思を無視しないこと

これが一番重要です。
そろばんは身に付けて決して損はない技術ですが、なかったら確実に支障が出るわけではありません。

お子様が続けたくないという意思表示があった場合は無理強いせずに、子どもの気持ちを受け入れましょう。そして、子どもが楽しくできることに時間を割くべきです。
人の人生は限られていますし、子どもの時間はとても貴重なものです。習い事のほかにも、世の中には楽しいことがたくさんあるはずです。

そろばんがその一つになるかもしれませんし、それ以外のものが当てはまるかもしれません。
機会を作って、いろいろな物事や景色に触れるのが有益でしょう。

6.まとめ


いかがだったでしょうか。そろばんの基礎情報について、まとめてみました。

お子様とよく相談しながら、継続して続けられるような環境づくりをしていくことが、そろばんを始める上でとても重要だと思います。
ぜひお役に立ててみてください。

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