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こぐま会「ひとりでとっくん」のベストな進め方とは?

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こぐま会はお受験教室を開いていることで有名ですが、教室で使用されている問題冊子が市販で販売されています。

小学校受験は考えているが送り迎えが困難なため、教室に通わせることはできない方もいらっしゃると思います。
そんな方々ために、こぐま会から販売されている問題冊子の「ひとりでとっくん」シリーズについて紹介するとともに、効率的な進め方を説明していきたいと思います。

1.こぐま会ってなに?

こぐま会は小学校受験をする子どもが通う幼児教室を運営しています。
実際に2019年度の小学校の進学実績などでは雙葉小学校や慶応義塾幼稚舎などの名門に進学しています。

こぐま会の教育方針として事物学習を重視しています。
その理由としては以下の2つがあります。

1.楽しく集中して取り組む

教師で授業を行うとどうしても堅苦しい勉強のイメージがついてしまいます。
しかし、幼児のお子様に無理やり勉強をさせても効果は全くありません。
むしろ、勉強が嫌いになってしまう恐れがあるので逆効果です。

そのため、生活や遊びの中から意図的に抽出した、好奇心を刺激するような場面を意図的に教室内で再現します。
それにより、お子さんは日常の延長として捕らえることができるため、自然な形で学習に取り組むことができます。

2.認識能力を高め、考える力を育てる

高校や大学の受験勉強は教科書やノートを用いて勉強をするイメージが強いため、事物を用いた学習は必要ないと思われる方も多いと思います。

しかし、実体験がまだ充分ではない幼児のお子さんには紙媒体の勉強では難しく感じられます。
さらに、幼児のお子さんは事物への働きかけを通して認識能力を上げていくことができます。

以上のようにこぐま会では事物学習を「簡単」なものとして捕らえるのではなく、「物の本質や関係性を学ぶ場」として捉えております。

2.ひとりでとっくんとは

こぐま会は幼児教室を運営していますが、自宅学習用のドリルも出版しています。
それが「ひとりでとっくん100」と「ひとりでとっくん365日」です。

「ひとりでとっくん100」は大きく8つのジャンルに分類されており、小学校受験に必要な問題に幅広く対応しています。
その8つの種類を紹介します。

1未測量 (全8冊)
2位置表現 (全12冊)
3数 (全19冊)
4図形 (全25冊)
5言語 (全16冊)
6推理・記憶・論理 (全10冊)
7常識 (全7冊)
8製作・手先の巧緻性 (全5冊)

また、これらのジャンル分類だけでなく対象年齢も4歳~、5歳~、6歳~と分類されているため、お子さんの年齢に合わせて取り組みやすいようになっています。
自分の好きな単元をまとめてやるのもよし、満遍なく全ての単元を進めていくのもよしとお子さんの性格によって好きな方法で勉強を進めることができます。

3章のオススメの使い方で詳しく述べますが、1冊を全て解き終わってから次の問題冊子に取り組むという勉強方法はオススメできません。
1冊の中でも問題の難易度が大きく異なるため、解き始めは問題冊子の前半部分の基礎問題を中心に解いてください。

さらにお子さんが1つの単元に飽きてしまった場合は、他の単元に移ってかまいません。
お子さんも同じ単元ばかり勉強しているとモチベーションが下がると思われるので8つに分けられた単元を満遍なく触れるようにしましょう。

「ひとりでとっくん365日」は毎月1冊で年12冊という仕組みになっております。
こちらは1日1ページと目標があらかじめ決められているため、比較的取り組みやすい教材となっています。

さらに、1年間の学習の順序を事前に把握できるだけでなく、お子さんが解いている問題が実際の過去の入試でどのように出題されたかを実例とともに分析してくれます。

こぐま会では定期的にテストなども行っているので、自宅で学習した成果がしっかりと身についているかを確認するためにテストを受けてみるのも効果的だと思われます。
テストは1対1の個別形式で行われ、お子さんの解答だけでなく、思考プロセスまでチェックしてくれます。
普段のペーパーテストではわからないところまでお子さんの実力を測定してくれます。

3.オススメの使い方

「ひとりでとっくん」シリーズは100シリーズまでありますが全てを購入する必要はありません。
似たような内容のものもあるため、買う前に中身を確認してから10シリーズずつ位まとめて購入すると良いと思います。

次に問題を購入した後はお子さんに問題を解かせる前に必ずコピーをとってください。
お子さんが一番成長するのは間違えた問題を復習して理解した時です。
そのため、お子さんが間違えた問題を繰り返し解きなおすことができるようにコピーを用意しておくのです。

一枚あたりのコピーでは料金はそれほど気になりませんが、問題冊子を全てコピーするとなるとそれなりに費用もかかってしまうため、できるだけ1枚5円でコピーできる場所でまとめてコピーすることをオススメします。

コピーの準備が終わったら実際にお子さんに問題を解いてもらいましょう。
問題冊子は30ページあり、15ページ以降は発展の問題になるので、まずは15ページまでの基本問題に取り組みましょう。

お子さんが1日当たりに取り組む量はページ数ではなく、勉強時間で調整したほうが良いと思います。
〇〇ページ毎日やろうとした場合、得意な部分はすぐに終わりますが、苦手な単元の場合、時間がかなりかかるうえにお子さんのモチベーションも下がってしまうからです。

お子さんが問題を解き終わったら次は親御さんの仕事です。
お子さんが解いた問題の〇付けをしてあげてください。
できればお子さんが問題を解き終わった直後に〇付けをするのが理想ですが、共働きなどで忙しい家庭の場合は後日でも大丈夫です。

お子さんの〇付けが終わったら、最後にお子さんの間違い直しを必ず行ってください。
お子さんの勉強の中で一番重要な部分にあたるのがこの間違い直しです。

お子さんがわからないところに関しては親御さんがじっくりと解説してあげてください。
そして、後日コピーの問題を用いてもう一度解き直してください。

小学校受験のためにも、コピーした問題を問題冊子ごとにまとめるのではなく、問題の単元ごとにまとめるのが良いと思います。
お子さんだけでなく親御さんにも負担がかかってしまいますが小学校受験に向けて親子二人三脚でがんばっていきましょう。

「ひとりでとっくん」にはテスト版もあります。
「ひとりでとっくん」が解き終わり、しばらく時間がたってから確認テストを行うともっと効率の良い勉強ができます。
もちろんですがこのときも間違い直しを徹底してください。

4.まとめ

今回はこぐま会の「ひとりでとっくん」について記事を書かせていただきました。
小学校受験向けの幼児を対象としていることもあり、問題のレベルもかなり高く、お子さんがひとりで勉強するには少し難しい部分があります。

そのため、親御さんのサポートが必要不可欠なものとなります。
問題冊子のコピーやお子さんの解答の〇付けはかなり大変だと思いますが、お子さんの受験が成功するために親御さんも一緒に頑張りましょう。

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