
「そろばんをやると計算が速くなる」、「集中力が付く・・・」などの噂がありますよね。
昔から多くの子どもがそろばんをやっていますし、やっていた親御さんも多いのでは。
幼児教育において、そろばんは効果があるのでしょうか。
他の習い事よりもいいといえるのでしょうか。
今回は、そろばんをやることで身につくスキル、またそろばんのデメリットを合わせて紹介していきたいと思います。
そろばんのメリット
計算の土台が出来る
そろばんでは、『計算能力』が鍛えられます。
当たり前のことですが、小学校の算数では計算が出来ないとどんな問題でも解けません。
この『計算能力』がない限り、スタートラインにも立てないんですよね。
そろばんはひたすら計算問題を演習します。
演習をたくさんすることによって、計算問題を感覚的に解けるようになります。
そろばんで演習をたくさんやっていると、頭の中にそろばんが浮かび、計算問題を頭の中で速く処理できるようになるんです。
そのため、数に対する抵抗感を無くすことが出来、スタートラインに立つための『計算能力』を養うことができるのです。
級・段が上がるにつれて、大きな数の計算問題もたくさんやります。
大きな数の計算問題をたくさんやることで、大きな数の抵抗感も無くすことが出来ます。
もし中学受験を考えてるのであれば、早めのうちに大きな数の慣れを定着しておくと、小学校に入ったときにスムーズに応用問題が出来るでしょう。
数字への抵抗感がなくなる
先ほどもちらっと説明しましたが、そろばんをやることで「数字への抵抗感」がなくなっていきます。
計算問題が苦手になる子の特徴として、「数に抵抗がある」子どもが大半です。
初期の計算問題なら出来ても、2桁+2桁のひっ算が出来ない・・・という子どもが多いです。
子どもが、数が大きくなればなるほど無意識に数字に対して抵抗感を抱いているのです。
子どもに「数字への抵抗感」があると、問題を解くことが出来ません。
『数字への抵抗感』があったら算数スタートラインにも立つことが出来ません。
その点そろばんは、ひたすら数の計算をします。
級が上がるにつれて、数も大きくなってきます。
かなり上級になると、3桁×3桁まで行きます。
このようにすごく大きな数の演習もたくさんやることで、『数字への抵抗感』がなくなるんですよね。
そういった面で大きな数の抵抗感も薄れるそろばんは効果があると思います。
処理スピードが速くなり、集中力がつく
そろばんでは、簡単な計算問題から大きな数の難しい計算問題までをひたすら解いていきます。
ただ解いて行くのではなく、スピードも意識して計算問題を解いていきます。
このように演習を繰り返すことで、計算の処理スピードが速くなっていきます。
さらに時間を意識する事で集中力がついていきます。
皆さんは「タイムプレッシャー」という言葉をご存知でしょうか?
タイムプレッシャーとは、制限時間がプレッシャーになることで集中力が高まり、この成功体験をさらに超えようとすることです。
そろばんは、問題演習の中で「何分までに解くようにしてください」、「何分までに出来るだけ問題を解いてください」などの時間的制約が、非常に多いです。
このような演習を繰り返していることで、集中力が格段と伸びていくのです。
そろばんをやっている人の良い口コミ
小3男児です。
成績表は、「十分達成」より「あと一歩」の欄のほうが多いです。わたしも公文と散々迷いましたが、学校の授業でもおしゃべりしたり、ふざけたり、手悪さ等して集中できていないので、家でも宿題でいっぱいいっぱいです。
公文でも塾でも、本人のやる気がなければ身に付くことはないだろうと思いそろばんにしました。
月謝も安いですし。まだ始めて3ヶ月ほどですが、週3回休むことなく続いています。
本人も学校での算数の計算が苦ではなくなってきたそうです。公文は続けている子はやはり成績も良いようですが、うちの子はまず、集中力、前向きなやる気が必要だったので、そろばんでよかったようです。
私自身が小学高学年のときに2級まで取ったので、そのときの合格シールの張ってあるそろばんを使うのもうれしいらしいです。でもそろばんは、暗算や数字には強くなるそうですが、あとあとでてくる図形などには全く役に立たないみたいですが。
小3 母親
そろばんではカバーできない点
図形問題・立体問題には対応してない
そろばんは皆さんの知っての通り、計算問題しかしません。
そのため、『計算能力』しかつかないのです。
しかし算数は計算問題だけではありません。
図形問題、文章問題・・・など様々な分野があります。
まずそろばんがカバーできていない分野の1つに図形問題・立体問題があります。
図形問題・立体問題は小学校に限らず、中学校、高校と算数・数学をする上ではずっと付いてくる分野です。
しかもこの分野は、子どもが苦手になりやすい分野の1つであります。
ここの分野をやらないで放置しておくと、『図形をイメージする能力』・『空間認識能力』が欠けてしまい、図形問題・立体問題がずっと苦手な分野となってしまう危険があります。
文章問題がカバー出来ていない
2つ目のカバー出来ていない分野として文章問題があります。
こちらも計算能力だけを鍛えることが出来るそろばんでは対応できませんね。
文章問題も図形問題と同様小学校に限らず、中学校、高校と算数・数学をする上ではずっと付いてくる分野です。
図形・立体問題と同じで早くから手を付けておけないと『読解力』が欠如し、文章問題がずっと苦手な分野となってしまうのです。
そろばんの悪い口コミ
そろばんをやってから計算問題は速くなりましたが、時間を気にするあまり、字が汚くなってしまいました。
幼児期に字が汚くなってしまう癖がついてしまうと、小学校の勉強に影響が出てしまうので、そこらへんが不便でした。そろばんはスピードが求められるものであるので、字が汚くなってしまうのもしょうがないものです。
しかし幼児期のうちにスピードを気にするあまり字の丁寧さを気にする癖がなくなるのがそろばんの大きなデメリットだと思います。
30代 女性
そろばんは感覚を養うものなので、クリエイティブ性が高いものは得意にはなれませんでした。
図形問題・立体問題の苦手を克服したい子供にはそろばんは合いません。
30代 女性
まとめ
いかがでしたか?
今回は幼児にそろばんはどうか?ということを紹介させていただきました。
そろばんのメリットとして
- 計算の土台が出来る
- 数字への抵抗感がなくなる
- 処理スピードが速くなり、集中力が付く
などがあげられます。
逆にそろばんでカバーできていない点としては
図形問題・立体問題と文章問題に対応していないという点があげられます。
これらの点から、そろばんをオススメする子供の特徴として、
- 計算問題の土台をつけたい子
- 集中力を付けたい子
- 小学校の算数に不安がある子
だと言えます。
ただそろばんのカバーできていない点でも紹介した通り、そろばんのみではカバーできていない部分があるので、そこも踏まえてそろばんを検討してください。