
新学期に向けて、小学生の習い事には何を選べばいいか悩んでいるご家庭もでてくる季節ですね。
だいたいの習い事は週に1回から2回通うことになる上に、放課後と言う限られた時間を有益に使うとなると、必然的に掛け持ちできる習い事の数は制限されてきます。
なかには月曜日から日曜日まで毎日違う習い事に通う子どももいるようですが、家計やお迎えといった親の負担や、子どもの集中力を考えれば、少し多すぎるといえるでしょう。
習い事の数が少ない方が、それぞれの習い事にあてる時間を増やすこともできて、習い事での子どもの成長もより狙えます。
学習系、運動系、文化系をおりまぜて、平均的には2つから3つの習い事に通わせる家庭が多いようです。
今回は小学生、それから入学前の幼児におすすめの習い事を、学年別に紹介します。
1.小学校入学前におすすめの習い事
早くから始めることで身につきやすくなる習い事は、できるだけ小学校入学前から通うべきです。
さらに入学準備としても役立てば、一石二鳥になります。
1.英語教室
小学校で英語の授業が必修化したこともあり、英語教室の人気は上がっています。
また、言語にかかわる教育は幼いころから始めるのが良いとされています。
文法やライティングはともかく、特に発音やリスニングは小さいころから慣れさせておけば自然になります。
とはいえ、普段の生活で英語に親しむ機会は少ないのが現状です。
幼児向けの英語教室に定期的に通うことで、楽しく英語に触れる機会をつくっておくのがいいでしょう。
2.体操
体育の基本となる、バランス感覚や身体の柔軟性が身につきます。
小学校入学後の体育の授業で活きてくるだけでなく、日常生活においてもケガの防止につながります。
ほかにも、姿勢が良くなる効果もあります。
小学校入学後は学校でも家でも机に座って勉強する時間が増えます。
姿勢が悪いと、視力の悪化など健康面でも問題が生じるので、あらかじめ姿勢の良い子に育てたい場合にも、体操はおすすめです。
3.ピアノ・音楽教室
英語と同じく、できるだけ早い時期に始めさせるのが良いとされています。
音大合格者やプロに演奏者は、みな幼児から習い始めた人ばかりです。
全員がプロを目指すわけではありません。
しかし、幼児期に習慣的に指先をバラバラに動かすことで、脳が発達するという研究もあります。
また、音を集中して聞かなければならないので、人の話を聞く集中力も養われます。
家庭での練習が必要なジャンルでもあるので、学習やほかの習い事にも応用できる、習慣づくりにもなります。
その点でも、習い事はじめにおすすめです。
2.小学校低学年におすすめの習い事
小学校低学年の習い事の目的は、からだづくりがメインになります。
学校の勉強も高学年ほど難しくなく、心配もさほど多くありません。
それよりも病気になりにくい強い子に育てるために、運動系の習い事に通わせる親が多いのです。
1.スイミング
昔から人気の高い習い事です。
幼児期から通わせる家庭も多いですが、小学生になってから通う子も多いです。
学校の体育では必修であるものの、意外と学校の授業だけでは上達しません。
水を怖がっていたりすると、なかなか水泳の授業も効果が出ないので、入学したら早いうちから通われることをおすすめします。
メリットとしては心肺機能と免疫力が鍛えられて風邪をひきにくくなることが挙げられます。
ぜんそくの治療としても、医師から進められることの多い習い事です。
早めに4泳法を習得して学校の授業でもらくらく泳げるようになると、子どもの自信にもつながります。
2.サッカー・野球など
サッカーや野球などのチームスポーツもおすすめです。
小学校は幼稚園以上に、団体行動が要求されます。
しかも、先生のフォローは幼稚園の時よりも少なくなります。
チャイムを守り、給食や日直などの当番を率先して引き受けることができる子になる必要があります。
チームスポーツは、運動をしてからだがたくましくなるだけでなく、協調性も自然と身につくのでおすすめなのです。
スポーツマンシップも学んで、勝敗関係なく相手を尊重できる子に育ちます。
3.書道
文化系の習い事としては、書道がおすすめです。
筆だけなく、硬筆での書き方も教えてもらえる教室を選ぶといいでしょう。
短期的なメリットでいえば、小学校でも役立つことが挙げられます。
習字や硬筆の授業や宿題もありますし、科目にかかわらず、きれいな判別しやすい文字を書く能力は大事です。
体操と同様に、姿勢が良くなるという利点もあります。
鉛筆や筆の正しい持ち方、構え方、机の座り方を学べば、健康をそこねずに効率的に書けるようになります。
静かな空間での習い事によって、落ち着きも生まれて、授業により集中できるようになります。
この点も、学校生活でも活きるメリットと言えそうです。
また、長期的な視野に立っても、習字は役立ちます。
パソコンが普及した現代でも、履歴書などで手書きが要求される場面があります。
きれいな字はそれだけで評価が上がるので、できれば小さいうちに、字のきれいな子に育てておきたいものです。
3.小学校高学年におすすめの習い事
高学年になると、学校のカリキュラムの難易度も上がってきます。
中学受験という道を選ぶ家庭も少なくないでしょう。
この時期はそれまでの習い事に加えて、勉強に直結するような習い事がおすすめです。
1.学習塾
学習塾にもさまざまなものがあります。
内容でわけると、学校の勉強の予習復習を目的とするもの、中学受験の対策としてのもの。
形態でわけると個別指導と集団授業。
それぞれ子どもや家庭の事情に合わせて選べばいいのですが、どの塾を選んでも勉強の足しになることには変わりがありません。
中学校入学準備という意味でも、これまで学習習慣があまりなかった家庭には特におすすめです。
2.プログラミング教室
最近、急速に人気が高まっているのがプログラミング教室です。
2020年には小学校でも必修化することを受け、先取りを目的に低学年で通わせる家庭が多いようです。
反対に、現在高学年の児童は、卒業までに学校での授業が十分に受けられない分、習い事でカバーしておくのがおすすめです。
中学生のなりたい職業ランキングにプログラマーが登場している現在、子どもの将来を考えれば通わせて損のない習い事です。
コンピューター関連の仕事に就かないにせよ、デジタル社会ではITリテラシーが重要となってくるので、触れさせておくのがいいでしょう。
また、プログラミングを学ぶことで論理的思考力がつき、それが算数や国語にも応用できるといった話もあります。
4.習い事でいそがしい場合は
高学年になってくると、学校の授業時間が伸びるうえ、家庭での学習もいっそう重要になってきます。
習い事をかけもちしていると大変だろうと思います。
習い事を減らす家庭も増え、学習塾に頻繁に通うために以前から続けてきた習い事の継続を諦めてしまう家庭も多いでしょう。
そのほかの対処法としては、家庭学習を効率的にするという選択肢もあります。
たとえばタブレット教材であれば、子どもそれぞれに合わせたコンテンツを受講することができ、必ずしも部屋の机に向かう必要もないので、限られた時間を効率的に使って学習を進めることができます。
▼ 読んでおきたい関連記事はこちら
5.まとめ
ひとくちに習い事といっても、子どもの学年によって適切な習い事は変わってきます。
早くから始めることが上達に著しく影響するものは幼児のうちから始めた方がいいですし、そうではなくても小学生にとって必要なものは入学後に始めるといいでしょう。
全体的には、運動系は小さいころに、学習系は高学年になってからのイメージです。
そのほかにも、親御さんの好みなど、習い事選びにはいろいろな基準が考えられます。
確かなことは、習い事を増やしすぎて、学習や習い事での成長を阻害しないようにすることです。
習い事と両立可能な勉強法としては、タブレット教材がおすすめですよ。