なんとなく中学受験を見据えて入るけれど、小学校低学年のうちの子はどのような教材を使ってどんな風に勉強をしたらいいんだろう?
例えば受験の文脈でよく名前が挙がるZ会ってどんな教材なのだろう。まだはじめるのは早いかな、それとももう始めた方がいいのかな…
そんな風にお悩みの方に向けて、
低学年の勉強方法や教材の選び方、Z会の教材のいい点、悪い点をまとめました。
1、小学校低学年。何を目指して勉強すればいい?
受験間近であれば偏差値を少しでも挙げることが一番の目標になるでしょう。
しかし、小学校低学年では事情が違います。
もちろん成績を挙げることも一つの大切な目標ですが、目先の偏差値よりも大切なのは“後から伸びる力”をつけてあげることです。
ではこの”後から伸びる力”とは一体なんでしょうか。
突き詰めると、以下の3つに分けられます。
①自分から机に向かう習慣
学んだことが定着するのは、授業中ではなくて自宅での復習中です。
いくらいい授業を受けても、復習する習慣がなければ学んだことを忘れてしまいます。
加えて、将来の受験において、強制力のないところでどれだけ自分から取り組めるかが勝負の分かれ目になります。
塾や学校など、人の目がある場では皆が勉強するためです。
②”勉強=楽しい”
”勉強=楽しい”という感覚は自分から机に向かう習慣にもつながります。
誰だって楽しくないことをするのは気が進みませんし、楽しいことには苦もなく自分から取り組めるからです。
また、勉強の楽しさを知っていると日々の勉強の効率が上がります。
楽しいと一問一問を丁寧に解いてくれるからです。
じっくり思考し、自分の力で答えを出した問題は、詰め込みで学んだ問題よりもしっかりと定着し忘れにくいのです。
そしてこの効率の良さも勝負の分かれ目になり得るのです。受験においてはライバルたちもある程度時間をとって勉強してきます。その中で差をつけるには、効率の良さも追求しなくてはいけないポイントです
③”自分は勉強ができるんだ”という自信
自信があると、最後まで諦めず考え抜ける子になります。
昨今の受験では、単純な知識問題は減ってきています。
その代わりに求められるのは
・既存の知識を組み合わせて新しいものを作る
・筋道立てて思考する
・自身の考えを論理的に表現する
といった、いわゆる”思考力”です。
こうした問題は一筋縄では行きません。
試験場で問題に向き合った時に、最後まで粘り強く考えるために鍵になることは2つあります。
1つは前述した”勉強=楽しい”と感じられることです。
楽しまずに嫌々とりくんで溶けるものではありません。
そしてもう1つ目が”自分には勉強ができる”という自信です。
一見難しくても、自分が考え抜けば溶けるはずだという自信がなければ、途中で解くのを諦めてしまいます。
2、どんな教材が理想的なの?
”自宅学習の習慣” ”勉強=楽しい!” ”自分は勉強ができる!”
この3つを育むために教材に求められる条件とはどのようなものでしょうか、
1:その子にあったレベルの問題
例えば問題が簡単すぎると”簡単すぎてつまらない”と感じてしまいます。
一方で、難しすぎてもいけません。
”全然解けない、自分は勉強ができないんだな”と感じてしまうからです。
勉強の楽しさを知ってもらい、自信を育むためにはその子にあったレベルの問題を解いてもらうことが大切なのです。
2:暗記や計算一辺倒にならない
考える楽しさを知ってもらうためには、自分の頭で考えぬき、答えにたどり着く経験が必要です。
小学校低学年の勉強では、基礎的な事項の反復や暗記に焦点が置かれがちです。
例えばこの時期には何を習うでしょう。
算数の科目では四則演算を勉強しますし、国語ではひらがなやカタカナの暗記をします。
もちろんこれらの基礎は大切ですが、これだけやっていればいいというわけではありません。
これらは単純な繰り返し作業になりがちで、自分の頭で考えるという要素があまりないからです。
お家での勉強ではこれらだけではなく頭を使って考える経験を大事にしましょう。
3、Z会のメリット・デメリット
以上を踏まえて、Z会で勉強することのメリットとデメリットはどういったことでしょうか。
・メリット1:頭を使う問題
Z会の教材は、基本的な事項はもちろんのこと、低学年のうちからしっかり頭を使って考えるような問題も多く出題されています。
受験直前期ではないからこそ、詰め込みではなくきっちり時間をとって試行錯誤できるように問題が構成されています。
考える楽しさを感じ、解き切る自信をつけるにはもってこいの教材だと言えるでしょう。
・メリット2:実験付きで楽しい!
Z会の教材は、ワークと実験教材の二本立てで勉強が進みます。
紙の上だけで学びが完結するよりも、やはり目の前で実際の物事を目にする方がより理解が進みます。
理解が進むとさらに興味を持って学び、知識量が増えてます。
そのうちに自分は勉強ができる!勉強は楽しい!という感覚を持つことにつながっていきます。
・メリット3:塾より安価で継続しやすい
自宅で学ぶZ 会は、塾に比べると安価にすみます。
自宅で学ぶ分場所代がかからないからです。
教材の内容は有名塾と比べてもまったく遜色ありません。
塾が月々10,000円ー20,000円ほどかかるのに対して、Z会では月々5000円程度で勉強することができます。
自宅での学習習慣を形成するためにはある程度の期間継続しなくてはいけないことを考えると、続けやすい料金であることは大切な要素の一つです。
・デメリット1:最初は声がけが必要
自宅で現在学習する習慣のないお子さんの場合、学習習慣が定着するまでは親御さんのサポートが必要です。
塾に通う場合は、塾に行ってしまえばそこはもう勉強するための環境です。
しかし、お家で勉強する際、お家には誘惑がたくさんあります。
自分から取り組むのが当たり前になるために、最初のうちは親御さんが”勉強しなさい”と口すっぱく注意してあげる必要があります。
ただし、一度お家での学習習慣が定着してしまえば塾に通うよりも有利に受験を乗り切れます。
塾に通う子も、”塾では集中できるけれど家では手が進まない”という子がたくさんいるからです。
・デメリット2:先取りなどはできない
Z会に申し込むと、毎月1度、1ヶ月分の教材がお家に届きます。
「来月は旅行に行くので今月多めにやっておきたいな」
「サクサク解けて楽しい!もっともっと先に進みたいな」
といった要望には答えられません。
Z会の教材は解きごたえのある良問ばかりですが、それでも物足りないお子さんはいらっしゃるかもしれません。
・デメリット3:復習のタイミングが難しい
勉強には、間違えたところの復習が必須です。
塾などでは適したタイミングで先生が復習テストなどを実施してくれますが、z会で勉強をすると自分でやらなくてはいけません。
4まとめ
低学年では勉強の目標は、”後から伸びる力”をつけることでした。
それを踏まえたZ会のメリットは
・頭を使う問題
・実験付きで楽しい
・塾より安価で継続しやすい
一方デメリットは
・最初は声がけが必要
・先取りなどはできない
・復習のタイミングが難しい
などです。
お子さんに合うかどうか考慮した上で始めるかどうか決めましょう。