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AIを使ったタブレット教材Qubena今後どうなる?

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今注目されている人工知能とタブレット教材を併せ持ったQubenaという教材をご存知ですか?
脅威のスピードで先取り学習ができるらしいのですが、あまり耳にしたことのないという方は、「今度、良くも悪くもどうなるの?」と不安を持たれることでしょう。

今回は、Qubenaがどんな教材で、どんなメリットデメリットがあるのか、ご紹介します。

1.Qubenaとは?

最近話題のタブレット教材に人工知能を用いた学習教材です。
Qubenaのホームページによると人工知能を用いた結果、学校の1年分の学習範囲をわずか32時間で終わらせてしまうとのことです。

更にお子さんが一人でタブレットを用いて勉強するわけではなく、定期的に講師の人とオンライン授業をすることも可能です。
このオンライン授業は事前予約という形になっており平日も土日も対応しているため、習い事をして忙しいお子さんでも安心して授業を受けることができます。

また問題数は10,000問以上あり、非常に多くの問題が用意されています。
しかも、それらの問題は実際に過去に学習塾の講師として数学を教えていて、教材作成の経験を持つ講師の方々が作成しています。

次に、Qubenaは実際のサービスを1週間だけ無料でお試しできるサービスを行っています。
興味がある人はお早めにお試しをしてみてください。

2.Qubenaの料金

Qubenaの月々の料金体系は学年によらず9,800円となっております。
この値段が高いか安いかわからない人のために、その他の学習教材や塾の料金を参考として載せておきます。

  • チャレンジタッチ・・・4,984円(小学5年生、4教科)
  • スマイルゼミ・・・5,280円(小学5年生、5教科)
  • 公文・・・7,560円(小学生、算数のみ)
  • SAPIX・・・49,500(小学5年生、5教科)

このように、Qubenaはタブレット教材の中で比較するとかなり高めの料金設定となっています。
また、SAPIXのような中学受験向けの塾と比較しても1教科あたりの値段だとほとんど同じ結果になってしまいました。

人工知能を用いて一人ひとりに最適な問題を提供したり、オンライン授業をするためどうしても料金は高くなってしまうのかもしれません。

さらに、Qubenaを用いて勉強する際に注意しなければならないのはタブレットは支給されるわけではないということと、インターネット環境が必ず必要ということです。

つまり、現時点でタブレットを持っていない方はタブレットの購入費もかかってしまいますし、インタネット環境がない方は、インターネット環境の設置を行う必要があります。

Qubenaのホームページによると

対応端末: 【iOS】 iPad Air以降・iPad Mini 2以降
【Android】 Android 5.1.1以上、画面サイズ 9inch以上、解像度 1920×1200以上のタブレット(推奨:Nexus 9)

上記のようなタブレットを新しく買う方にはオススメしています。
これからタブレットを買う方はぜひ参考にしてください。

3.Qubenaのメリット

最初のQubenaの紹介でも述べたように、Qubenaの一番の特徴はかなり速いペースで先取りができるという点です。
Qubenaのホームページに実際の利用者がどれくらい先取りできたかを表すデータを記載していたのでここで紹介したいと思います。

効果測定

  • 時期 2016年1月~2月
  • 対象者
  • 小学6年生 1名
  • 中学1年生 2名
  • 中学2年生 1名
  • 期間 16コマ(1コマ60分)

結果

  • 小学6年生・・・5級合格(中学1年修了レベル) 1年分先取り
  • 中学1年生・・・4級合格(中学2年修了レベル) 1年分先取り
  • 中学1年生・・・3級合格(中学3年修了レベル) 2年分先取り
  • 中学2年生・・・3級合格(中学3年修了レベル) 1年分先取り

このように対象者全ての人が自分の学年より上のレベルの算数検定に合格することができました。
しかし、このデータで1つだけ気になった点があります。
それは効果測定の対象者が4人しかいないという点です。

算数が苦手な人でも先取りができると宣言している以上、もっと多くの人を対象とした効果測定や、算数が苦手だった人を対象とした効果測定をやってほしいと思いました。

4.Qubenaのデメリット

かなり速いスピードで先取りができるQubenaですが、実際にはデメリットも少しはあります。
それは受験に対応をしていないということです。

基本的にはQubenaでは基本から標準レベルの問題を中心として問題を作成しています。
そのため、ハイレベルな高校を目指している人にとっては少し物足りない気がします。

料金のところでも説明しましたがQubenaの料金はSAPIXの1科目あたりの料金とそれほど違いがありません。
しかし、SAPIXはプロの講師のレッスンや宿題のケア、受験対策をみっちりとしてくれるのに、Qubenaでは受験対策をしてくれないというのは少し残念です。

また別のデメリットとしてはお子さんが算数の勉強しか行わず、他の科目がおろそかになってしまうというものがありました。
実際にあった利用者の方の声を紹介いたします。

息子は順調に算数の勉強を先取りしていますが私は不安に思うことが1つだけあります。
それは息子が算数だけを先取りしているため、他の科目がおろそかになってしまうのではないかということです。

実際に、息子は算数の宿題が出たときは積極的に取り組みますが、それ以外の科目は宿題が出ても自発的に取り組もうとはしません。
私が声をかけてイヤイヤ宿題に取り組む感じです。

先取りするのは良いことですが、算数だけでなく、その他の科目まで対応してくれると親としては大満足です。

5.Qubenaの不安要素


最近の出来事ですが、ドラえもんで有名なタブレット教材のドラゼミがサービスを終了するとの発表がありました。
詳細な理由はわかりませんが、タブレット教材の競争が激しくなったことが原因かもしれません。

すでにタブレット教材はたくさんの教材があり、有名どころはそれなりに知名度が広まりつつあります。
Qubenaは現時点ではそれほどの知名度はありません。

サービスの内容はタブレット学習のでしかできない特徴を最大限に活かしていると思います。
しかしサービスが開始されてからそれほど日にちが経っていないいないこともあり、知名度はそれほどありません。(サービス開始は2018年2月14日)

タブレット教材の市場競争はプログラミングが新たな教育指導要領に加わったこともあり、もっと激しくなっていきます。
その中でQubenaが勝ち残っていくためにはそれなりの知名度や実力が必要となってくると思います。
Qubenaが今後どのような対応をしてくるかに非常に興味深いです。

6.まとめ

今回は人工知能を取り入れたタブレット教材のQunenaについてまとめました。
Qubenaのメリットやデメリットがあります。
実際にお子さんが使ってみないと教材の合う合わないは判断ができません。

お子さんの個性や特徴によって合う教材は異なってくると思われます。
受験に集中して勉強ができる環境を作ってあげたい方は、違う方法もあるのかなと思います。