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SAPIXは低学年のうちから通うといい?中学受験に有利にするために

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中学受験の際の入塾先といえば真っ先に名前の挙がるSAPIX。
小学校に入学したらいつから準備を始めればいいのでしょうか?
「興味はあるけれど、何年生から通うものなの?」、「低学年のうちに通うと受験で有利になるの?」とお悩みのにむけて、「小学校一年生でSAPIXに通うことのメリット・デメリット」をまとめてみました。

1.小学校低学年での勉強の目標

中学受験を意識すると、なんとなく先取り学習をイメージする方も多いでしょう。
しかし無理に先取りを進めることは禁物です。

なぜなら速いことそのものに意味はないからです。
加えて、無理な先取りを進めると、理解が追い付かないまま次の問題を解くこととなり、勉強への自信を失ってしまいかねません。

1.自宅で勉強する習慣をつける

受験期の合否を分けるのは、家で勉強する習慣があるかどうかです。
塾や学校でどんなに良い授業を受けても、自宅での反復練習なしには定着しないからです。

塾や学校など強制力のある場所では皆が勉強します。
家でどれだけコツコツ学習を積み重ねることができるかが、ライバルと差をつける際に大切です。

2.「勉強=楽しい」という感覚を養う

誰しも楽しくないことに取り組むのは気が進みません。
勉強が楽しいという感覚を持っていれば、自分から進んで勉強してくれるようになります。

自分から率先して取り組むと、そうでない場合と比べ、よく集中して効率よく勉強を進めることができます。

受験期、ばらつきはあれどライバルたちもやはり一定の時間をかけて勉強してきます。
そのなかで差をつけるにはどれだけ効率よく勉強できるかがカギになります。

3.自分は勉強ができるという自信をつける

自信があると最後まで考え抜ける子になります。

昨今の中学入試では、暗記した知識を問う問題は減ってきています。
かわりに複雑な事象に対して考え抜く論理的思考力や、知識と知識の組み合わせから新しいものを生み出す創造性を問うような問題が増えています。

頭をひねる必要がある問題を解く際、大切なのはあきらめずに問題に向かい合う姿勢です。
そしてあきらめずに問題に向かい合うためには、”自分はやればできる、考えれば解ける”という自信が大切です。

2.SAPIX低学年コースの特徴

1.学力別クラス

SAPIXでは入塾時にテストを実施してクラス分けがなされます。
かなり細かく分けられたレベル別のクラスで学習を進めていくことになり、同レベルの仲間と、さらに上のクラスを目指すことになります。
クラスの変動が毎回激しく行われるので、やる気に繋がるのでしょうか。

2.復習中心主義

他の塾では事前に予習を行い問題を解き、授業ではその解説を聞くというスタイルがとられています。

一方、SAPIXでは授業の予習ができず、代わりに復習に重きが置かれています。
その日扱う問題はその日の教室で初めて出会うのです。
「今日はどんな問題を解くんだろう」とわくわくした状態で子供を授業に向かわせるためです。

自宅では予習の代わりに復習の宿題をこなします。
また自宅での復習以外にも、小テストや総まとめクラスなどで、何度も復習できる仕組みになっています。

忘れるのは当たり前です。SAPIXではそれを前提に授業が組まれています。

3.討論式授業で思考錯誤しながら勉強

通常の黒板授業で教師の解説をきくことに加え、討論型の授業が行われているのも特徴の一つです。
初めて目にする問題に頭を絞ったあとは、「なぜそのような答えになるのか」、「どのような道筋で考えたのか」という講師のといかけのもと、他の生徒と討論する形で授業が進みます。

こうして自分の頭で考え抜き、他者の考え方に触れることで本物の理解が得られます。
とくに1年生のうちは余裕をもって勉強できる時期なので、高学年のクラスよりも、問題に対して十分試行錯誤する時間をとることができます。

3.低学年でSAPIXに通うメリット

1.仲間ができる

SAPIXに通うと、同じ目標を持つ仲間と出会うことができます。

勉強を継続する中で、いやになる時期は来ます。
そんなときにも一緒に頑張れる友人がいると、楽しく勉強を続けることができます。

2.「勉強は楽しい」、「自分は勉強ができる」と感じやすい

問題が簡単すぎると手ごたえがなく、勉強はつまらないと感じてしまいがちです。
一方、難しすぎても、全く歯が立たず、勉強そのものへの自信を失ってしまいかねません。

細かくレベルを分けられたクラスでの授業では「簡単すぎてつまらない」も「難しすぎて自信がない」もありません。

またじっくり自分で問題をとき討論で考えを深める時間が確保されているので、暗記一辺倒の勉強になりません。
きちんと理解している実感を得ながら勉強を進めることができるので、自信につながり、勉強の楽しさもよく感じることができます。

3.思考し、表現することに慣れる

討論型の授業や記述の問題を通して、生徒は自分自身の頭でよく考えるだけではなく、それを言葉にし表現することになれるのです。

実際の受験問題では考える力と、その考えを解答用紙上でうまく伝える力が重視されています。
早くからこれらの力を訓練してあげることで、学年が上がり入試に臨んだ際も自信をもって答えることができます。

4.SAPIXに通うデメリット

1.学習習慣の形成には親御さんのサポートが必要

SAPIXでは宿題が出されます。
しかし、きちんとそれらをこなし、学習習慣を身に着けるためにはひと工夫必要です。

教室内では初めて出会う問題に、目を輝かせながら取り組んでくれます。
一方自宅での学習となると話は別です。

教室で見た問題よりは新鮮味に欠けますし、解説してくれる教師も隣にはいません。
巷で話題のタブレット教材のようにゲームのような楽しさもないので、ついつい復習が億劫になってしまうお子さんも多いはずです。

自宅で学習することが定着するまで、親御さんが勉強するよう声掛けしたり、一緒に問題文を読んであげるなどのサポートを行う必要があります。

2.希望のクラスに入れるとは限らない

SAPIXの入塾テストは難易度が高いことで知られています。
たとえ親御さんがより上位のクラスを希望していても、点数によっては希望がかなわないことがあります。

そうすると、希望のクラス・希望の先生の授業を受けることができないことになってしまいます。

3.プレッシャーを感じてしまう可能性

SAPIXでは、強い志をもって受験にむかって勉強を重ねるお子さんがたくさんいます。
その中で勉強をするのが当たり前、もっとできるようにならなくてはいけないというプレッシャーを感じてしまうお子さんもいます。

そうすると、勉強そのものを楽しいと思えなくなりますし、お子さん自身がつらい思いをすることになります。

5.まとめ

SAPIXには学力別クラス、復習中心主義、討論型の授業といった特徴がありました。

  • このSAPIXに一年生から通うメリットとしては一緒に頑張る仲間が早いうちにできる
  • 「勉強は楽しい」、「自分は勉強ができる」と思ってもらいやすい
  • 思考し、表現することに自信を持てる

といったことがあります。

一方でメリットとしては

  • 学習習慣の形成に親御さんのサポートが必要
  • 希望のクラスに入れるとは限らない
  • プレッシャーを感じてしまう可能性がある

といったものがあります。

お子さんに合うかどうか、よく検討してあげましょう。

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