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算数の先取りはさせるべき? 学習方法・教材まとめ

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子どもが後から苦労しないために、早いうちから先取り学習をさせたいと思う親御さんは多いですよね。
特に積み重ねの大事な算数は早めに対策しておきたいもの。

しかし「どんな風に進めればいいの?」、「そもそも先取り学習の効果はあるの?」、「おすすめの教材は?」など気になることは多いですよね。

今回は小学生向け算数塾、講師として算数を教えてきた立場から、算数の先取り学習の勉強法や体験談、おススメの教材までまとめてみました!

1.算数の先取り学習って効果はあるの?弊害はないの?

そもそも算数の先取りは効果があるのでしょうか?

「先に進むことで今の学年の内容がおろそかになるのでないか」
「先取りを重視することでしっかり学習内容が身につかないのでは?」

と先取りの効果に疑問を持つ方も多いと思います。

そこで、先取り学習の効果と弊害をまとめました。

1.先取り学習の効果

1.後々時間に余裕ができる

先取りの効果にはやはり、まず時間の余裕ができることが挙げられます。
特に算数は、4年生を過ぎると「分数・少数」「平均」などより抽象的な概念が増え、つまづくことが多くなります。
先取り学習をしていれば、つまづいたところでじっくり時間をかけて勉強できますよね。

2.効率の良い学習

また学校での勉強が自然と復習になり、学習効率の高い勉強が出来るというメリットもあるでしょう。
一回勉強しただけでは忘れてしまうもの。
一方で、小学生の子どもはとても復習をめんどくさがりますよね。
自然に復習するリズムができるのは大きなアドバンテージになるのです。

3.学習量の確保

何よりも、先取り学習の良さは学習量が上がることでしょう。
授業のペースに合わせて勉強を進めていると、学習量がどうしても減ってしまいます。
授業の内容を理解できたら「まあこのぐらいでいっか」と安心してしまい、もっと勉強する余力があっても勉強を進めないことが多いんですね。

応用問題に取り組めばいいじゃないかと思われるかもしれません。
しかし子どもたちは同じ単元でずっと勉強すると飽きてしまうことが多いです。
ずっと同じ単元でたくさん勉強するというのは限界があるんですね。

先の単元に進むためには、周りの子よりも学習量を多くする必要があります。
先へ先へと進めていくうちに、自然と学習量が増えていくのです。

さらに、「周りの子よりも進んでる」という楽しさも生まれます。
モチベーションがあがって、日々の学習量の向上につながるんですね。

2.先取り学習の弊害

1.学校の勉強がおろそかに・・・

「先取りを強いることで学校で教えている内容がおろそかになる」という考えがあります。
進むことに集中するあまり、目の前の勉強がおろそかになるというんですね。

しかしわたしが学習塾で教えてきた子どもたちは、どんどん先取りを進めています。
子どもたちが先取りをすることで、今の内容がおろそかになったのは正直見たことがありません。

むしろ「もうやったから簡単に解けたよ」、「今やっと学校で割り算やってるんだよ」と得意げに語ってくれることが多いです。
学校の授業では必ず一定の時間拘束されますから、その時間はしっかり学年ごとの単元を勉強することになります。
学校での勉強が自然と復習になっている側面が強いと思います。

一方で・・・

脳の発達し、抽象的な概念を理解できるようになるのは3年生以降。算数の学習指導要領はその発達に沿って設定されていて、先取りしようとしても理解できないことが多い。
先取りを子どもに強いることで、かえって子どもが算数嫌いになってしまうのでは。

という意見もあるようです。

確かに私の指導する塾でも、低学年のお子さんが平均や割合などの抽象的な概念をどうしても理解できないことがあります。
しかし、多くのお子さんが自分の学年を2年も3年も先取りして、内容もしっかり理解できています。

一人ひとり理解する力の差はあります。
しかしほとんどのお子さんは、1年から2年分先の内容は問題なく進められています。
高度な内容でつまづいてしまったら、丁寧に教えるとともに、関連した以前の分野を復習しています。

先取りを無理強いするというよりは、まず進めるだけ進めてもらうのが良いのでしょう。
つまづいたところで丁寧に復習していくことで、お子さんの力を一番自然な形で伸ばせるのでないかなと思います。

3.中学受験するなら先取り学習は必須!

昨今、教育格差などが騒がれる中注目を集めるのが中学受験です。
私の教える塾でも有名私立中学を目指すお子さんが少なくありません。

中学受験を志すお子さん、親御さんにとっては算数の先取り学習は必須です。

中学受験の算数の問題は非常に難易度の高い応用問題ですので、その対策に多くの時間を割くことになります。
応用問題の対策に時間を注ぐために、基本的な学習内容は早めに終わらせる必要があります。

そのため、小学3年生ごろには中学受験用の有名塾に通い始めます。
そこで学校で習う内容を高速で進めると同時に、応用問題への準備を同時並行で進めていくんですね。

中学受験に挑戦すると、非常に早い進度で勉強を進めることになります。
中学受験を考えられている方は、なるべく早いうちから先取りをはじめましょう。

2.算数の先取りってどうやって進めるの?

1.塾を利用する

小学生の算数を教える塾は個人営業のものから、中学受験の算数のものまでたくさんあります。

先取り学習の場として塾を利用するメリットは、教師の授業でしょう。
一定時間拘束される中で、教師による授業を受けることで比較的集中して学習を進められます。
個人指導塾の場合は、より生徒のペースや理解度にあわせて進めてくれるというメリットがあります。

一方集団塾の場合は周囲の子どもたちと一緒に勉強することで刺激を受けて、モチベーションがアップするメリットがあるでしょう。
塾の中も、SAPIXや四谷大塚といった進学塾大手は中学受験には必須の存在です。
質の高い授業、受験にに向けて計画された進度など、先取り学習という観点でも優れた存在です。

一方塾のデメリットはやはり高い授業料でしょう。
特に中学受験のため、低学年から進学塾に通わせるとなると数十万円の出費はざらです。
求める授業の質がどれくらいかをしっかり考慮して、塾を利用すると良いでしょう。

2.家庭教師を利用する

家庭教師の活用は、先取り学習の手段としてメリットは少ないと思います。

家庭教師の授業時間は1時間から2時間程、週1回くらいが一般的です。
この時間で生徒の学習内容すべてを教えることは難しいでしょう。

家庭教師のメリットは子どもの理解に合わせた指導を受けられることです。
先取り学習の計画を組み立ててはくれません。
塾を利用している方、特に中学受験のため大手塾に通っている方が、分からなかったところを教えてもらうのに利用していることが多いです。

3.公文を利用する

公文は算数の先取りの定番といえるでしょう。

特に算数の計算力をつけるのにうってつけの存在です。
応用問題が無く、計算問題のみのため、どんどん高学年の内容へ進んでいきます。

しかし計算だけなので、算数全体の力をつけるものとしては不十分な内容といわざるをいえません。
計算の学習が中心である3年までは公文のみの利用でよいと思いますが、高学年の内容に入った後は、別の教材と併用することや、塾へ移行することをおススメします。

4.通信教材を利用する

通信教材は多種多様なものが存在し、その特徴もさまざまです。
近年はタブレット型の教材も増えています。

注意すべきなのは、通信教材の中には学習指導要領に沿った進度で進められるものがあることです。
そういった教材は先取り学習には役立ちませんので、先取りに対応した教材を選びましょう。

特にタブレット型の教材は、個人の進度に応じた教材が多いのでおススメです。
塾や家庭教師に比べて価格がリーズナブルなこともメリットとして挙げられるでしょう。

大きなデメリットとしては、生徒が学習に取り組むのに集中力が必要なこと、分からない内容を理解するのに、ある程度親御さんのサポートが必要になることが挙げられるでしょう。

5.自宅学習で進める

最後は自宅でお子さんが進める方法です。

メリットは授業料がかからないことでしょう。
市販のドリルを買って自分の力で進めていくことになります。
また、学習を完全に生徒にあった進度で進められるのも特長でしょう。

一方デメリットは多いです。
何より勉強を続けるのにお子さんの意志や、集中力が求められます。
お子さんの学習進度を調整するため、また分からないところを教えるため、親御さんの負担が大きいものとなります。

3.算数の先取りのおすすめ教材は?

それぞれの先取り学習方法の選択肢のメリット、デメリットを見てきました。
どれも一長一短で、どれを選択すべきか迷いますよね。

私が算数の先取り教材としておススメしたいのはタブレット教材「RISU算数」です。
この教材はまさに先取りがスムーズに進むことを目的に作られているんですね。

特徴として、

  • 無学年生で、生徒が進めたいように進められる。
  • 最初に実力テストがあり、自分の知っている内容から始まる。
  • 分からなかった問題を教える解説動画が送られてくる。
  • 以前の内容を忘却曲線に沿って復習問題が出題される。
  • 問題を解くことで得られるポイントで景品がもらえるなど、勉強意欲を促すように設計されている。

等が挙げられます。

「RISU算数」は子どもに渡せば、親御さんの負担にならず自然と学習に取り組めるんですね。

また、個人的には問題に文章題が多いことが好印象でした。
タブレット全体のシステムも優れていますが、個々の問題のクオリティが高いんです。
問題を解いていく中で自然と解き方を覚えていけるよう工夫されていると感じます。

ぜひ、お子さんの学習教材にとして検討に入れてみてはいかがでしょうか。

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4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

算数の先取り学習の効果と弊害や、それぞれの学習方法のメリットとデメリットをまとめてみました。
個人的には、それぞれのお子さんがまず進めるところまで先取り学習してつまずいたところでサポート、復習していくのが良いと思います。

算数は積み重ねが大事で、先取り学習が特に必要となる教科です。
お子さんに先取りを挑戦させてみてはいかがでしょう?

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