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知育のためのおもちゃって?知育玩具についてご紹介。

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トイザらスなどには、知育玩具のコーナーがあります。
普通の子どものおもちゃと知育玩具は違うの?
それってどう良いの?
今回は知育玩具についてご紹介します。

1.知育玩具は子どものためになる?

知育玩具は幼児や児童の知能的発達を促進する玩具、または幼児や児童の学習の助けになる玩具のことです。
いわゆる教材が知識を増やすために用いられるのに対して、知育玩具は、考える事や表現する事を通じて、知能全般の発達を促す事を目的としています。

脳科学においては、低月齢であるほど脳の能力は高く、幼少期に知的刺激をたくさん与える方が良いと言われています。
特に3歳児までは、論理力や思考力をつかさどる左脳よりも、瞬間的な記憶力や感性への適正が強い右脳のほうがよく働きます。
それによって、記憶力の向上得意分野の向上が見込めます。

知育玩具とは、もともとあるお子様の能力を早くから引き出すことができるかもしれないもの、ということです。

2.どんな種類のおもちゃがあるの?

1.幼児向け語学・数学的教材

「あいうえお」といった五十音やアルファベット、一桁の足し算や九九等を印字した玩具やおしゃべりするぬいぐるみなどを通じて、言語や数を学ぶことができます。
早期から英語に触れることで、英語に対する抵抗がなくせるといった効果や、遊びを通して算数の基礎力を身につけることが見込めます。

数字の大きさが視覚的に分かったり、カラフルなデザインの玩具を指先で使うことを通して、楽しく数字を学ぶことができます。

2.パズル

幼児向けのパズル玩具です。
ジグソーパズルでは子供に人気のあるキャラクターを描き、ピースを単純な形状にした物、ピースに文字や地図を記し学習効果を狙った物などがあります。
様々な知育玩具のベースとして位置付けることができるのがこちらの玩具です。

幼児向けには誤飲しないために大きめのパズルを用い、児童期になるとピースが細かくより複雑な玩具が用いられます。
学習要素の強いパズル脳トレーニングに特化した電子玩具がある点が特徴です。

3.創作系

クレヨンや粘土、ブロック、ピタゴラスなどがこちらの玩具の代表です。
これらの玩具は組み立てて何かの形を模倣させる事で、認識能力を強化したり、創意工夫の意欲を強化する役に立つと考えられています。

また人間の最も優れた表現器官である手を駆使する事で大脳の発達を促すと考えられているため、幼児や児童の大半がこれらに夢中に成る点からも好ましい玩具として広く受け入れられています。

児童期に使う工作道具の多くは、子どもが舐めたり食べたりすると有害なものばかりのため、幼児教育専門に作られた、天然素材のクレヨンや寒天で出来た粘土などを選ぶ必要があるでしょう。

ブロックにも様々な種類がありますが、間違った月齢のものを選ぶと誤飲などの危険性があるため、購入時に保護者が注意する必要があります。

4.リズム・音楽系

実際に演奏することができる楽器の玩具や音が出る玩具が挙げられます。
本物のピアノや打楽器を玩具として簡約化したものや、イラストをタッチすると音が出る絵本などが多く見受けられます。

早期から本物の楽器を触れさせたいと願う保護者は多いですが、指を痛める危険性があったり、うまく取り組めなかったりすることが多いため、玩具を入り口とするのが有効です。

5.運動系

運動能力の向上を目指して作られた玩具を、知育玩具から省く考え方もありますが、バランス感覚を養うために用いられる運動系の知育玩具があるのも事実です。
具体的には、バランスボールに似せて作られた馬などの動物を模した玩具が挙げられます。

3.楽しい親子の時間を!

知育玩具には、子どもが1人で取り組めるものもありますが、それ以上に保護者と取り組む必要のあるもの、その方が効果を引き出せるものも多いです。

お子様一人一人が本当に望んでいるもの・ことは何なのか、丁寧に様子を覗いながら楽しく取り組むことが重要です。

親側にも、「これをやってくれたらうれしいな」という気持ちが生まれることは当然あります。
その場合は、どうしたら興味を持ってもらえるかを考えてみましょう。

やりなさい、やらないとおやつはあげないよ、というように半強制の形を取ると、後ろな向きな気持ちで取り組むことになり、効果が出ないどころか学習のようなものすべてが嫌になってしまう可能性もあります。

親の希望や、こっちの方がいいよ、というようなアドバイスはぐっと我慢してください。
子どもにもやりたいことを選ぶ権利があるので、子どもの意見も尊重しましょう。

4.室内にこもりがちになったら?

知育玩具は室内で取り組むものがほとんどです。
取り入れ方、かける時間のバランスも時々気にかけると吉です。

もし最近室内に引きこもりがちかな、と思う場合は違ったこともしてみましょう。
知育玩具以外にも、子どものためになる活動はたくさんあります。

1.自然に触れる

自然体験によって、人間のもっているさまざまな能力を状況に応じて引き出して使う、コントロールセンターのような力を伸ばすことが脳科学的にも明らかになっています。

海や川で遊んだり、山登りをしたり、昆虫観察・採集をしたり……。
こうした体験をとおして、子どもたちはひと回りも、ふた回りも大きく成長します。

本格的なアウトドアでなくとも、バーベキューなど手軽な自然体験でも十分です。
子どもは自分で勝手にあそびを見つけたり作り出したりするので、大人はただそういった環境に連れ出してあげるだけで、全てを先回りして用意しなくても大丈夫です。

2.読書をする

読書といっても、難しく考えず、絵本の読み聞かせなどでも構いません。
絵本は子どもの想像力を伸ばしてくれるような、少々とっぴで、でも子どもたちが大好きな内容のものも多いです。

海外の童話などもいいでしょう。
文章力が就学後の国語の対策になるだけでなく、読解力として、算数の文章題の内容を把握したり英会話において文脈や内容を読み取ったりする重要な力にもなります。

年齢や性別、国や時代を超え、自分と違う立場や見方の物語に触れることにより、コミュニケーションや人との接し方が柔軟になったり集団生活への抵抗が薄れたりもします。

5.対象年齢には注意!


最後にもう一つ、対象年齢にも注意が必要です。

少し早いけれどこれぐらいの玩具ならもう出来るかな、と思って買ってしまいそうになることもあるかもしれません。
しかし、対象年齢は、楽しく遊べる年齢の目安というだけでなく、安全に遊ぶことのできる年齢という側面もあります。

国内で「おもちゃ」と称して売られているものは、ST基準という日本玩具協会が定めた基準をクリアしているものが多いですが、対象の年齢に達していない玩具であれば、使用するのは危険と言えるでしょう。
具体的には、先端が尖っているものやアレルギー物質を使用しているもの、また舐めると体に悪い塗料が用いられているものなどです。

STマークとは、日本国内で販売されるおもちゃの安全性を高めるために作られた安全基準のことを指します。
「楽しさ」「おもしろさ」「丈夫さ」「安全性」また、成長に役立つことを基本として作られるおもちゃですが、中でも安全であることは最重要であると考えられています。

玩具業界では、1971年よりこの玩具安全基準(ST基準)を策定し、この基準を満たした玩具に玩具安全マーク(STマーク)を記す制度を作りました。
「機械的安全性」「加熱安全性」「科学的安全性」の3つからなり、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃでなければつけることができません。
すなわち、STマークが付いている玩具については、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」と業界が推奨しているもの、と言うことができるでしょう。

買う前にぜひ一度チェックしてみてください。

6.まとめ

子どもの知育玩具についてまとめてみました。
いかがだったでしょうか?

安全性やお子様の気持ちに配慮すれば、楽しみながら学べる素晴らしいおもちゃがたくさんあります。
ぜひ活用してみてくださいね。

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