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日能研に一年生から入れるのってどうなの??調べてみました!

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お子様の中学受験をお考えの保護者の方の中には、「1年生のうちから進学塾に入れてどんどん勉強させたい!」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、どの塾に入れるべきか、1年生の時期から進学塾に入れて大丈夫なのか、などなどいろんな疑問があるかと思います。

今回は、小学生向けの進学塾「日能研」について見てみましょう。

1.はじめに


今回の記事では、小学生の進学塾である日能研について取り上げます。

ゆくゆくはお子様に中学受験をさせたいとお考えの保護者の方の中には、1年生の時期から進学塾に入れてしっかり勉強させた方が良いのではないか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

そこで、日能研の特徴やその中で1年生向けのカリキュラムはどのようになっているのかについてご紹介します。

また、1年生の時期から進学塾に通わせることのメリットデメリットについてもご紹介します。どんなことにもメリットデメリットは存在します。
そのため、それらを考慮してお子様にどのような影響があるのかどうかをしっかり検討し、塾選びの参考にしていただければと思います。

2.日能研の特徴


日能研は、中学受験対策のための進学塾になります。「N」の文字が描かれた青い「Nバッグ」を見かけたことがある方もいらっしゃる方も多いと思います。

進学塾の場合、四年生からの入塾しか受け付けていない場合もありますが、日能研は1年生からコースが用意されており、年長向け(新一年生)のコースもあります。

日能研のホームページによると、「未来への学び」というものをコンセプトに、「子どもたちと共につくる、高等教育へつながる学び。持続可能な未来をつくる学び、そのもの」を重要視しています。

子どもたちが自分で自分の学びを見つけ、仲間たちと切磋琢磨しながら、しっかりと育てていくことが大切であると考えています。

そして、小学校6年間を、時期に応じて適切な学びを提供することで効果的な学習を促しています。

三年生までの時期を「低学年の学び」とし、4年生から5年生前期までの時期を「系統的学び」、それ以降を「合格力育成」とし、大きく3つの時期に分けられています。

ひとクラスの人数は約25名ほどになっています。二ヶ月に一度(6年生は一ヶ月に一度)クラス替えのテストが行われます。

日能研の授業では、ただ問題に対する解法を学ぶだけではなく、「なぜその解法になるのか」という理論や考察を中心に学び、深い理解を得ることを目的としています。

六年生までは他の塾と比べて進度が比較的遅いそうです。そのため、進みのゆっくりなお子様にとっては通いやすい塾と言えるでしょう。

しかし、その分他の塾と比べて演習量が少なくなるので、自宅などで保護者の方が補ってあげるといったサポートをしてあげることでカバーできるかもしれませんね。

では次に、1年生のカリキュラムについて注目してみましょう。

3.1年生のカリキュラム


日能研の1年生用カリキュラムでは、「自分の内側に問いをつくるチカラ」を身につけることを重視しています。

身の回りのことに対して「なんでだろう?」「どうしてだろう?」という疑問を見つけるチカラを養い、それに対して答えを見つけ出すための土台を養います。

1年生用のカリキュラムでは、9歳で訪れると言われている「大転換期」に入る前の段階としての教育を重視しています。(以下日能研公式ホームページより抜粋)

幼稚園年長から小学校低学年。この時期の子ども達の世界は、自分にだけわかる「つなげ方」が許された世界と言えるでしょう。何かと何かの「つながり」を誰かとわかり合えなくてもいい。自分自身の内側でわかっていれば問題はない。荒唐無稽だろうが奇想天外だろうが何でもアリ。子ども自身の世界観で成り立っている豊かなファンタジーの世界と言えます。

自分自身の内側から始まるファンタジーの世界で、好奇心や冒険心のおもむくままに、自由に思いっきり遊ぶ。奇抜で突飛な発想や壮大な空想で、いろいろな「つながり」をつくり続ける。

9歳前後に迎える大転換期。「自分以外=他者」の存在を意識できるようになる。自分の世界が外側へ広がっていく。まさにそんなタイミングで始まる系統学習。「誰かと共有できる」論理と出会う。

いままで、ファンタジーの世界で、たくさんの「つながり」をつくれた子は、すでにある「つながり」だけに縛られず、自分で新しい「つながり」をつくることができる。進学準備教育、高等教育に出会ったときも同じ。知識に縛られず、自由に学び続けていくことができる。

だからこそ、大転換期前― 幼稚園の年長から小学校低学年にかけての時期。日能研の低学年では、ファンタジーを大切にした学びを展開しています。
教科という学び、系統学習は4年生からで充分。低学年だから出会ってほしい、学びを楽しめる自分。「感じる」「考える」「表現する」を、じっくり、ゆったり、たっぷり。

この豊かな学びの時間があるから。それからの学びへ。進学後の学びへ。高等教育の学びへ。未来につながるチカラへ。

このように、日能研では低学年のお子様に対して、教科ごとの学習よりも学ぶ楽しさや頭を使う楽しさを学ぶような教育を重視しています。そのため、低学年の段階では次の4つの分野を学びます

  • ことば、論理(国語)
  • 数、図形(算数)
  • 自然(理科)
  • 社会生活(社会)

これらの分野の学習を通して、体系的に様々な知識や体験をえていきます。それらを通して、「感じるチカラ」「思考するチカラ」「表現するチカラ」を養います。

これらのチカラは、中学受験に際してとても重要なチカラになります。
もちろん、知識や解き方をマスターすることは大切ですが、中学受験という論理的思考力を問うような問題に立ち向かうに当たっては、知識以外の様々な経験が必要になってきます。

低学年の時期からそれらのチカラを養うことができるのが日能研の特徴です。

4.低学年の時期はどのような学習をすべきか


ではそもそも、低学年の時期はどのような学習をするべきなのでしょうか?
低学年の時期の学習のポイントは2つあります。

1.学習習慣をつける

まず1つ目は、学習習慣をつけることです。今後長い期間に渡って勉強をしていくいわば「スタート」段階にいるのが小学校低学年です。その時期に学習習慣を身につけておくことで、その後の学習においてとても大きな影響を与えます。

どんなに理解が早く飲み込みのいいお子様でも、学んだことを自分のチカラにするためには復習や反復演習が必要になります。

学習習慣の身についていないお子様にとってはこれらの勉強を学校以外でやることが大きな苦痛になってしまい、勉強が嫌いになってしまう可能性があります。
そのため、低学年の早い段階から学習習慣を身につけさせることが大切です。

2.学ぶ楽しさを知る

次に大切なことは、学ぶ楽しさを知ることです。
学習効果を得るためには、お子様が自らの意思で学ぼうとする姿勢が大切になります。そして、自ら学びたいと思うためには勉強を楽しいと感じてもらう必要があります。

一度勉強を嫌いになるとそこから勉強好きになるのは大変です。そのため、低学年の時期、特に1、2年生の時期に勉強に対して楽しいと思ってもらえるような勉強を促すことが大切です。

5.1年生から進学塾に入るメリット・デメリット


では、1年生から進学塾に入るメリットとデメリットについてご紹介します。

1.メリット

1.学習習慣をつけられる

1年生の段階からある意味強制的に勉強しなければいけない環境に身をおくことで、自然と学習習慣を身につけることができます。

2.本番から逆算したカリキュラムで勉強できる

受験直前に塾に入っても、もう手遅れの状態のお子様も中にはいらっしゃいます。しかし、早い時期から受験を見据えたカリキュラムに沿って学習を進めることで、慌てることなく受験に望むことができます。

2.デメリット

1.塾で忙しくなる

進学塾は、低学年の段階であっても比較的コマ数が多い場合があります。そのため、他の習い事など今の時期しかできない活動になかなか時間を割けない場合もあります。

2.途中で飽きる可能性がある

1年生のお子様にとっては6年も先の中学受験の重要性を理解するのはなかなか難しいものです。

そのため、目的をしっかり理解できないまま塾に通い続けても途中で飽きてしまう可能性があります。
一度飽きてしまったものに対して再びやる気を起こさせるのは大変です。

6.まとめ

今回は、日能研についてご紹介しました。

日能研自体の特徴だけでなく、今のお子様の性格やご本人の意思、そして1年生の時期から進学塾に入ることのメリットデメリットをしっかり検討し、塾選びの参考にしていただければと存じます。

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