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幼児教育って効果はあるの?そのメリットと意外なデメリットについて詳しく知りたい!

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テレビや新聞、雑誌、ネット記事でも取り上げられることの多い「幼児教育」ですが、漠然としたイメージしか湧かない方も多いのではないでしょうか。

「幼児教育って本当に効果はあるの?」、「幼児教育ってどこから?」など今さら聞けない疑問がたくさんありますよね。

幼児教育のなるほど!なメリットと、不安なデメリットと併せて調べてみました!

幼児教育ってどんなもの?


幼児教育とは、未就学児のうちから主に読み書き、外国語、数字、音楽、芸術、体育などの教育を施すことで、学力・体力・社会性や芸術的才能の発達を目指す教育法のことを指します。
具体的にどんな教育があるのでしょうか。

主に水泳やバレエなどのスポーツでは、体幹を鍛えて子どもの健全な身体的成長を促します。
チャレンジ精神や諦めない心を育むというポイントも。

絵画やピアノ、ヴァイオリンなどは、芸術的感性を育てることを目標とします。
芸術的感性の他にも、集中力を高めるのに効果的だと言われています。

文字の読み書きや英語のリスニング、数や簡単な計算などの知育系は、学力の向上を目的に行われる場合が殆どです。
一般的に「幼児教育」「早期教育」という言葉を耳にしたとき、こちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

幼児教育のメリット

脳への刺激が大きい

適度な知育は、子どもの脳の働きを刺激する優れたトレーニングになります。
神経細胞の発達、脳内ネットワークの構築を促進することで、子どもの知能指数を伸ばし、好奇心・探究心を育てるという利点もあります。

更に幼児教育は子どもの視聴覚能力も鍛えるので、空間を立体的に捉える空間認識能力を発達させます。
これもまた、理系科目の得意・不得意を大きく左右する差となります。

そして、同じように大事な教育的観点が「芸術的感性」を育てることです。
学力的なトレーニングでは養うことの出来ない「情緒」を養うことができるという点は、学力向上に注力しがちな幼児教育においては特に重要なポイントです。

身体の発育を促す

有名なスポーツ選手などは特に、英才教育、早期教育を受けた家庭が多い傾向があると言われています。
幼児教育は、知的能力のみならず身体能力を伸ばすという点でも関心が高いのです。

受験にも有利


これはあくまで副次的なものですが、幼児教育は学力の発達にとても有効なので、中学受験にも有利になります

名門大学付属校・名門進学校などに子どもを入学させる家庭は概して教育熱心な家庭が多いので、幼児教育を受けている子どもが多いと言われています。
「幼児教育を受けてきた子どもたちと戦うことになるから、幼児教育はうちの子も受けさせよう」となるのですね。
中学受験に有利になるということこそ、幼児教育がこれほどまで多くの家庭の注目を集める理由と言えるでしょう。

幼児教育のデメリット

他の子に追いつかれてしまう?


幼少期に秀でた力を身につけたとしても、自己学習を持続し才能を維持させることは簡単なことではありません。
その子の力に早い段階で限界が来てしまった場合、学年が上がる頃になって他の子にあっさりと追い抜かれてしまうこともよくあるエピソードのひとつです。

「幼児教育を受けさせたから大丈夫」と慢心せずに、子どもが悩んでいないかどこかで躓いていないか、という点に注意し続けましょう。

親子一体で学習を継続すること、「幼児教育に終わりはない」ということを念頭に置きましょう。

思考が硬直的になる


幼児教育が、かえって子どもの健全な発達を妨げる事もあります。
脳の容量を圧迫するほどの詰め込み式、過剰な成果の要求、課題の強制や叱りつける、などといった行為は言うまでもなく厳禁です。

幼児教育と並行して、子どもらしく外で遊ぶこと、人と関わること、さまざまな経験に触れることを通して、健全な発育をサポートしましょう。

大人の指示を受けて行われることが多い幼児教育は、子どもの自由な発想力を委縮させ、創造性を大きく損なうことになってしまいます。
持っていた筈の才能をかえって枯れさせてしまう、ということにもなりかねません。
これは子どもの将来にも重大な影響を及ぼします。


多くの幼児教育はインプット式で施されるもので、インプット式の教育法は与えられた問題を処理する能力は高まりますが、主体性や「問題を発見する」力を養うことはできません
「頭脳教育」「スポーツ教育」だけではなく、情緒や喜怒哀楽を豊かに表現する力、「心を養う教育」をこころがけましょう。

学力や体力は数値で測ることができても、心の豊かさは数値で測る事が出来ません
子どもが喜怒哀楽をうまく表せない、能力は高いのに自己肯定感の低いというお悩みを耳にします。

こういった子どもの場合、学力や体力を早期教育で培うことはできても、心がそれに追いついていない…つまり精神が未発達のままである場合が多いのです。

感情表現がうまくできない、人と人との距離がとれない、コミュニケーション能力が機能していない、となってしまうと、返って幼児教育は害悪となってしまいます。

ストレス過多になってしまう?

幼児教育は、親の意向を受けて行われることが殆どです。
そのため、子どもの意志が尊重されることは多くない傾向にあります。

たとえ子どもが本当は「やりたくない…」と思っていても、自己表現をうまくできない子どもはそれを言葉でうまく表すことができません
「嫌だと言ったらお父さん/お母さんが悲しむから」という言葉の裏を無意識のうちに理解して、我慢することもあります。

子どもはそういった大人の「言葉には出ていない本音」をかなり敏感に察します
期待を裏切りたくないという気持ちの強い真面目なお子様ほど、自らの限界を超えてがんばりすぎてしまいます

そうなってしまうと、子どもはストレスを発散する方法をうまく知らないので、自分の中で抱え込むことになってしまいます。
行き場のないストレスは、不登校、食欲不振、胃腸の不良などの形となって表れます

子どもの意志を大事にしよう

大事なことは「子どもが楽しむ」こと


しばしば知力・体力に偏重しがちな幼児教育ですが、子どもの想像力、発想力、思考力を育てることにも目を向けましょう。

トランプや積み木、塗り絵や絵本・昆虫図鑑や動物図鑑の読み聞かせも効果的です。

親子の適切なコミュニケーション


親子のコミュニケーションを忘れないようにしましょう。
子どもに孤独感を与えるようなことはNGです。

怒らないこと、命令を避けること、褒めて育てること。
未就学期のデリケートな時期に適切なコミュニケーションをとることは、成長期の人格形成にプラスとなって表れます

まとめ

幼児教育で大切なことは、子どもの意志を大切にすること、知力や体力だけではなく想像力、思考力、発想力といった子どもの豊かな創造性を育てることです。

大人としての期待よりも、子どもの「~したい!」を通した「心の発育」をサポートすることで初めて、知力や体力の望ましい発達へ行き着きます。子どもたちの成長を見守っていきましょう。

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