最近はやっている幼児向け通信教育は、学習内容・方法も効果も料金も様々。
どれが良いのか分からずお困りの方が多いと思います。
また用途も様々で、「小学校入学後に学校の勉強についていけるようにする」ことが目的の方も、「小学校受験に使える教材がいい!」という方もいらっしゃいます。
今回は「こどもちゃれんじ」のような有名な通信教育から、「アウレア通信教育」のような受験に特化した通信教育も含めて比較してみました。
1.RISUきっず
「RISUきっず」は、年中から年長までの幼児が対象の、タブレットを使った学習サービスです。
最近話題の小学生向けタブレット教材「RISU算数」の未就学児向けラインナップです。
図形やイラストがたくさん出てきて、幼児でも直感的に算数を学んでいくことができます。
またタブレットが自動で採点や学習データの記録をしてくれるため、効率的に学習を進めることができます。
問題もその子のあった問題を自動生成してくれるので、お子さんだけの問題集ができあがります。
数学検定で満点の子を多数輩出するなど、最近メディアにも多く取り上げられています。
東大生からのフォローアップが受けられるのも人気の秘密なのでしょう。
算数に特化しているのはタブレットで学ぶ効果が一番高いのが算数であることや、算数により総合的な思考力を育てることが目的だそうです。
しかし小学校受験対策という意味では、算数に特化しているというところが難点でしょうか。
算数以外の部分は他の教材、算数はRISUきっずというような使い分けも検討してみる価値はありそうです。
▼ 読んでおきたい関連記事はこちら
2.こどもちゃれんじ
通信教育と言えば、「こどもちゃれんじ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
「こどもちゃれんじ」は、教育業界大手のベネッセさんが提供する幼児向け通信教育教材。
人気キャラクター「しまじろう」と一緒に楽しみながら学んでいくことができる教材で、25年以上の経験に裏打ちされたとても質の高いものです。
特徴的なのは付録の豊富さです。
おもちゃやDVDなどの付録が毎月たくさん届くので、楽しみながら学ぶことができます。
「ひらがな」や「かず」などのお勉強的な内容に加え、「生活習慣」・「マナー」・「礼儀作法」などもカバーしています。
学校受験ではそういったポイントも大切になってくるので、役に立つかもしれません。
またこどもちゃれんじは入会金などがなく、入退会しやすい点もメリットとしてあげられます。
月払い2000円強、12カ月一括払いなら1900円ほどなので、ちょっとおもちゃや絵本、幼児向け雑誌を買ったらすぐいくような料金です。
おもちゃなどを買い与える代わりに、こどもちゃれんじをはじめるのも一つの手だと思います。
一括払いで入会していても途中で退会する時場合、受講していない分はちゃんと返金してくれるのも安心できる点です。
しかしこちらも小学校受験向けに作られているものではないので、受験対策となると少し頼りない部分があります。
小学校受験で出てくるような問題を解くには、プラスで別の教材や教室が必要になってきそうです。
https://hatarakumamaplus.com/v/bus/sch_benesse_pre.html
3.ぷちドラゼミ
陰山英男先生がアドバイザーを務める「ドラゼミ」の幼児バージョンです。
「ぷちドラゼミ」は小学校以降の学習の土台を固めることを目指して、楽しみながら学べるオリジナルのカリキュラムを用意しています。
そのため、他の教材に比べると学校の勉強に近い形の問題構成となっており、小学校の先取りをしたい場合にはぴったりのものになります。
「ぷちドラゼミ」の学習は、プレコース(3~4歳)の教材から「1日2ページ」をすすめるようにプランが立てられています。
この時期からしっかり勉強を習慣づけるという意味では、とてもいい教材になっているのではないかと思います。
「3歳から1日2ページ必ずお勉強する」というルールを決めておくと年齢があがっていっても自然と勉強するようになり、お受験に向けてもいいスタートダッシュを切れるのではないかと思います。
このように、小学校の先取りとしては非常に良い教材なのですが、「小学校受験」ということになると、お受験独特の問題への対策が必要になりますので、こどもちゃれんじ同様、ベストな選択肢とは言えません。
※2019年1月18日をもってサービス終了
https://hatarakumamaplus.com/v/bus/d_learning_dora_pre.html
関連記事としてこちらもご覧下さい。
ドラゼミ終了の理由は?他の通信教材も調べてみた
4.月刊幼児ポピー
40年以上の歴史をもつ月刊ポピーさんが提供している幼児向けの教材です。
「親子のふれあい」、「こころ・からだ・あたまをバランスよく育てる」ことを目指して作成された通信教材です。
「ひらがな」・「かず」・「クイズ」・「パズル」など様々なタイプの問題が揃っており、オールカラーで楽しみながら取り組めるものになっています。
また余分な付録がなく、充実の内容で毎月980円となっており価格を重視するのであればおすすめとなっておりますが、「お子様が付録を楽しみにがんばれる」ということもあり得ますので、お子様がどちらに向いてるかなどをよく吟味して選ばれるのが良いかと思います。
このように長い目でお子様の成長を考えた際には「こころ・からだ・あたまをバランスよく育てる」ポピーも有力な選択肢になってきますが、小学校受験での合格を考えると、こちらもやや物足りない内容になっています。
https://hatarakumamaplus.com/v/bus/d_learning_popy_pre.html
5.Z会 幼児コース
Z会といえば大学受験向け通信教育というイメージが強いかもしれませんが、実は幼児向けの通信教育も展開しています。
Z会さんの特徴の1つはやはり「添削」。
Z会幼児コースも、他のZ会の通信教材と同様に先生からのコメントがもらえる「提出課題」というものがあります。
また、「一人で取り組む課題」と「親子で取り組む課題」を明確に区分しています。
これにより「親子のコミュニケーションによる学び」と「子供が一人で考える力」の両方の効果を得ることができます。
口を出しすぎてしまう親御さんも多いので、とても効果的な仕組みだと思います。
また考える力を原点とするZ会ですが、幼児期は大人と違って「カラダ全体で考える力」を養うことが大切だと考えています。
そのため幼児に脳ばかりを酷使する無理な教育をさせることなく、バランスの良い教材となっています。
受験向けのイメージや添削の存在から小学校受験にも対応しているような印象を受けますが、内容を見てみるとそういうわけでもなさそうです。
どちらかと言うと、小学校に入って以降の成長の土台として、心や頭を育てるという側面が強いようです。
https://hatarakumamaplus.com/v/bus/d_learning_z_pre.html
6.アウレア通信教育
アウレア通信教育は、ここまでご紹介してきたものとは異なり、小学校受験対策として作られているものです。
基礎からしっかりステップアップしていくため分かりやすく、自宅で親御さんが教えやすいように作られています。
中身は、家庭での基本的習慣・しつけを含めた知的刺激をお母さんと楽しみながら行えるような題材が取り上げられています。
具体的には、毎月基本プリント30枚、季節・文学・理科・運動や伝承遊び等のプリント、簡単な付録教材が届きます。
基本プリントは、数量・言語・図形・理科・社会性・芸術・運動アプローチ・基本的生活習慣・伝承遊び・記憶・文学など、小学校受験に対応した内容になっています。
また一定の周期で同じ傾向の問題が再び出てくるので無理なくレベルアップできるよう作られています。
「解答と解説」も同封されているので、そちらをもとに親御さんが解説をすることができます。
お子様が解いたプリントを月に一回送ると、おまけプリントと一緒に返してくれるサービスも行っています。
会員用のサイトもあり、しつけや子育て全般、勉強の教え方のコツ、小学校受験の面接についてや、Q&Aなどを見ることができるようになっているのも嬉しいポイントです。
7.アイウィッシュアカデミー「通信講座アイビー」
こちらも小学校受験向けの通信教育です。
全国の小学校受験の筆記試験で頻出される問題に基づいて構成された「ワーク教材」を使って学習を進めていきます。
「ワーク教材」は毎月1冊届き、ほぼ毎日学習するボリュームです。
内容は、思考力や記憶力、聞き取り能力、理解力など様々な能力を、ステップごとに習得していくような構成になっています。
3ヶ月ごとにステップが分かれており、ステップ内でも段階を踏んで難易度が上がっていく仕組みになっており、お子さんがつまずきにくい教材だと言えます。
また、学習した内容を振り返る「テスト」が毎月1回ついてきます。
小学校受験の専門家によって、単に回答の正解・不正解を丸付けするだけではなく、「まぜ間違えたか」など様々なチェックをしてもらうことができます。
しかし、内容は充実しているもののベーシックコースだけの受講でも3ヶ月で11,664円(10,800円+税)、さらに難易度の高いアドバンストコースまで受講すると3ヶ月で15,552円(14,400円+税)と他の幼児教育の教材に比べると高い値段になっております。
中身としてはとても充実しているため、高いレベルを目指すのであれば高いお金を払う価値があると思います。
http://www.ac-iwish.co.jp/ivi.html
8.まとめ
いかがでしたか?
幅広く比較検討をしていけると良いでしょう。