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小学生の夏期講習ってどれを選べばいいの?意識すべきことは?

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夏休みの間だけお子さんを夏期講習通わせようと考える親御さんは多いと思います。
しかし、とりあえず夏期講習に通わせればいいという考え方は間違っています。
お子さんの成長を最大限にするために夏期講習に通う前にやっておいたほうが良いこと、夏期講習の選び方について詳しく説明していきます。

1.夏期講習に通わせるには、準備が必要!

お子さんの学年が上がった時、お子さんのテストの点数が下がった時、周りの友達が塾に通い始めたときなどなど、親御さんがお子さんに勉強をさせようと思うきっかけはたくさんあります。
多くの人は夏休みの間のみ夏期講習に行かせようと考えると思われます。

そこであわてて塾の夏期講習を申し込むが、お子さんと対立してしまい、子どもがイヤイヤ夏期講習に行くパターンが多く見られます。
その場合、お子さんが夏期講習に通っても親御さんが思っているような成果は得られません。

鉄は熱いうちに打てといいますが、お子さんの勉強に関してはじっくり考える必要があります。
お子さんが夏期講習でしっかりと成長できるためには事前の準備が必要となります。
どんな準備をする必要があるかについてこれから説明したいと思います。

2.夏期講習の目的を考える

1.なぜ目標が必要?

夏期講習に申し込むきっかけについてお話しましたが、次は夏期講習の目的についてお話します。
これを読まれている親御さんに伺います。
「何を求めてお子さんを夏期講習に通わせますか?」

「子どもの成績を上げるに決まってるじゃん」と言われるかもしれませんが、それでは子どももやる気がでません。
目標がないのに塾に通わせるのは、ゴールのないマラソンをさせるのと同じです。

中には具体的な目的が見つからない親御さんもいらっしゃると思いますが、具体的な目的が決まってから塾選びを始めることをオススメします。

また、夏期講習の目的も親御さんだけで考えるのではなく、お子さんと一緒に考えるとお子さんの夏期講習での成長は大きくなると思われます。

2.具体的な目的の例

夏期講習を通じてお子さんに家庭学習の習慣を身につけたい

多くの夏期講習の場合、毎回の授業の後に宿題が提出されます。
それを次の授業までに終わらせるため、必然的に家庭でも学習をすることになります。
家庭で勉強する癖をつけさせたい人はこのような理由で塾に通わせていると考えられます。

一学期の苦手を解消したい

一学期のテストの点数が悪かったから夏期講習に通わせようというのがこの目的に当てはまります。
この場合、夏期講習が終わり2学期が始まる前に、家庭内で一学期の復習テストをすると夏期講習でお子さんが成長したかを判断することができます。

夏期講習が始まる前には、夏期講習終了後に家で復習テストを行うことを伝えておくと、お子さんのモチベーションもあがると思われます。

ここで、1つだけ注意点があります。
この目的の場合は夏期講習のカリキュラムを確実に確認してください
お子さんが通ってる学校の単元と違う単元の内容を扱う場合、全く効果が得られなくなってしまいます。

周りの友達より高い点を取りたい

これは男の子に多いパターンですが、基本的に負けず嫌いなお子さんは友達よりいい点数を取ることを目標に勉強をしていることが多いです。
その心理を上手に使うことでお子さんの勉強意欲をよりいっそう高めることができます。

この目標の懸念点としては実際に友達の点数を確認できない場合があるということです。
ですので、テストの点数よりも夏期講習中の宿題の提出率や正答率などの評価しやすい目標をたてたほうが良いと思います。

3.夏期講習の選び方は?

先ほどの夏期講習の具体的な目標を決めた後は、どの夏期講習に通わせるかが重要になります。
その際にいろいろな塾や通信教材について調べると思いますが、代表的な塾や通信教材の特徴を軽く説明したいと思います。

1.早稲田アカデミー、SAPIX、四谷大塚

これらの塾の夏期講習は難易度が比較的高く、中学受験を意識したような問題も扱います
また、夏期講習のカリキュラムも一学期の復習よりは二学期の先取りがメインとなっています。

普段の学校の勉強じゃ物足りない人や、中学校受験を考えているため先取りをしたい人、レベルの高い競争相手を求めている人などに適した夏期講習となっています。
一方で、学校の授業に躓き始めて一学期の復習をしたいという人は他の夏期講習に通われたほうが効果が高いと思われます。

2.栄光ゼミナール、東京個別指導学院

これらの塾では1対1での指導を中心とした夏期講習を行っています。
1対1で授業をするため、カリキュラムも生徒一人一人に合わせて作られています

夏期講習中に苦手科目の克服をするも良し、二学期の内容を先取りするも良しと、お子さんの目的に合わせて内容の授業を受けるためより多くの目的に合うと考えられます。

一方で1対1の授業となってしまうため、他の人と勉強している範囲も異なってきます。
友達と一緒に頑張ろうといった目標を立てている方には不向きな夏期講習となっています。

3.RISU算数

意外に盲点になっていますが、タブレット教材の中には1週間お試しキャンペーンというサービスをやっているものがあります。
このサービスは本来、夏期講習用に作られたわけではありません。
しかし、1週間タブレットを使って勉強ができることに変わりはありません。

RISU算数の場合は算数のみに対応しているタブレット教材となっているため、5教科全ての科目を受けさせたいという人には向いていません
しかし、夏期講習で算数を中心に勉強をしたいという人には最適な教材となっております。

その理由として、問題の内容はお子様の実力に合わせて更新されることがあげられます。
つまり、1対1の個別指導と同じように、算数が得意な子どもは先取り、苦手な子どもは復習といった、お子さんにあったレベルので勉強ができます。

さらにタブレット教材ということもあり、値段も塾の夏期講習と比べるとかなり費用が安くなっています
いつまで、お試しキャンペーンをやってるかわかりませんが一度確認してみると良いと思います。

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4.まとめ

このように、一概に夏期講習といってもどの夏期講習に通うかによって得られるものが全く異なります。
ここに書いたものはほんの一例に過ぎません。
他にも集団塾で復習を中心にカリキュラムを組んでいるものもあれば、個別塾でも他の生徒との関わりがある夏期講習もあります。

その中から先ほど立てた目標に最適なものを選んでください。
そうすることで、よりいっそう夏期講習でお子さんが成長できると思います。

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