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中学受験で有名な四谷大塚ですが、いつから通えばいいの?

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中学受験対策の進学塾として有名な塾の1つとして、四谷大塚が挙げられます。

お子様の中学受験をお考えの保護者の方の中には、どの塾に通わせようか、いつ頃から通い始めればいいのか、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、塾選びの1つの選択肢として四谷大塚についての特徴、いつ頃から通い始めるのがいいのかについてご紹介します。

1.はじめに


今回は、中学受験対策の進学塾の1つである四谷大塚について取り上げようと思います。

今後お子様の中学受験をお考えの保護者の方の中には、どの塾にお子様を入れようか、どのタイミングで入れればいいのかについてお悩みの方も多くいらっしゃるかと思います。

中学受験をする場合、ほとんどのお子様が塾に通って受験勉強をされます。
そこで塾選びとなるのですが、進学塾にはいろいろな種類の塾があります。

有名なものですと、早稲田アカデミー、サピックス、日能研などいろいろあり、選ぶのが大変ですよね。

また、いつ頃から進学塾に入るべきなのかについても悩みどころです。
なるべく早い時期から緊張感のある環境でどんどん勉強させるべきなのか、低学年のうちは学校や自宅での勉強で基礎を固めさせて、学年が上がってから本格的に勉強させればいいのか。

今回は、進学塾の中でも四谷大塚について取り上げ、、どの時期から入塾するのがベストなのかについてご紹介していきます。

2.四谷大塚の特徴


四谷大塚とはどんな塾なのでしょうか?授業スタイルやカリキュラムの特徴、進学実績などについて見てみましょう。

1.授業スタイル

四谷大塚には通塾と通信教育の2つの受講スタイルがあります。

通塾の場合は教室に通い、集団授業を受ける形になります。後ほどご紹介しますが、レベル別に4つのクラスに分けられており、自分のレベルにあったクラスで学ぶことになります。

通信教育の場合は、教室に通う生徒と同じ教材を使い、同じカリキュラムの元で学習し、同じテストを受験します。そのため、通塾スタイルとの違いは講師の指導を直接受けられるかどうか、友達とともに学ぶ環境かどうか、といったあたりでしょう。

2.コース紹介

四谷大塚では、1、2、3年生向けの「リトルコース」と、4、5、6年生向けの「進学コース」の二種類があります。

通信教育の場合も同じように低学年と高学年でコースが分けられており、それぞれ「リトルくらぶ」、「進学くらぶ」と呼ばれています。
今回は、通塾スタイルのカリキュラムについて詳しく取り上げます。

~リトルコース~

低学年コースであるリトルコースでは、教育方針として

「学ぶ楽しさを知る」

というものを掲げています。
高学年になってからの受験勉強に対して低学年の時期の勉強が大きな影響を与えるという考えのもと、お子様が自ら学ぶ楽しさに気づけるような工夫が取り入れられています。

また、脳科学においては知能の発達を司る脳の部分は10歳頃に完成してしまうとされています。そのため、四谷大塚では10歳までの低学年の時期の教育を、本格的な受験勉強と同じくらい重視しています。

リトルコースの特徴として、四谷大塚の公式ホームページでは次の3点が挙げられています。

・「正解への小さな芽」を育てる指導
与えられた問題に対して様々な角度から考えさせ、点数による客観的な評価だけではなく、勉強に対する姿勢や考える過程など様々な要素を考慮した主観評価によって学習に対する前向きな態度を持てるようにします。

・バツをつけない添削指導
四谷大塚では、正解した問題には丸をつけますが、不正解の問題に対してはバツではなくコメントを添えるそうです。これは、書いたこと自体を評価し、答えにたどり着く過程の大切さを伝えるために行われているそうです。

・少人数制・専用教室
一人一人の生徒に適切な指導や配慮が行き渡るように、四谷大塚では10人〜15人程度の少人数制が取られています。
また、教室の雰囲気も、生徒が楽しく学べるように工夫されているそうです。

~進学コース~

高学年向けの進学コースでは、単に知識や受験テクニックを詰め込むのでなく、論理的に物事を考え未知の問題に対して自分の力で答えを導き出す教育を重視しています。

四谷大塚の学習サイクルは、

予習→授業→復習→テスト

というように行われています。
この予習の段階では、新しい知識を得る前にまずは自分の知っている知識で答えを考えます。知っている知識で答えを考えようとする姿勢が、論理的思考力を鍛える上でとても重要になると四谷大塚は述べています。

そして、進学コースでは「予習シリーズ」「授業」「テスト」の3つの柱を中心に学習を進めていきます。
予習シリーズでは、1つの単元、分野の学習を繰り返すことで基礎知識から応用までをしっかり定着させる狙いがあります。

例えば四年生で速さの公式を勉強したあとは、五年生で学習する旅人算、そして速さの比に繋がっていきます。
授業では難易度やお子様の学力に応じて4つのクラスに分かれて、予習シリーズで学んだ内容を完璧に定着させることを目指します。

そして毎週行われるテストでは、その週に学んだことがしっかり身についているかどうかをアウトプットを通して確認します。
授業のクラスは4年生の段階では3段階、5年生以降は4段階に分かれ、クラス分けテストは年間8~9回行われます。

そのため、入塾当初は一番下のクラスに入っても、後々上のクラスを目指すことも十分に可能です。

3.塾選びのポイント


では次に、塾を選ぶ際のポイントについてご紹介します。ここでは、今後お子様の中学受験のために塾選びを始められる、低学年のお子様の保護者の方向けの視点でお話しします。

1.お子様のレベルにあった授業を受けられるのか

「中学受験で難関校を目指すから、難関校クラスに入らなきゃ!」とお考えになる方もいらっしゃいます。

しかし、進学塾の難関校クラスで行われる授業はレベルが高く、すべてのお子様がついていけるわけではありません。
難関校クラスの授業についていくためには、それ以前の基礎学力がしっかりと身についている必要があります。

そのため、まずは基礎学力をしっかりと固める必要があります。そのため、基礎レベルの学習から難関校レベルの学習まで幅広いレベルの授業が展開されているか、習熟度や頑張り次第でクラス替えが可能か、クラス替えの頻度はどのくらいか、これらの点を考慮した方が良いでしょう。

2.授業の雰囲気

次に、授業の雰囲気も考慮する必要があります。進学塾の中には、生徒が互いにライバル意識を持って緊張感のある雰囲気の塾と、友達同士みんなで同じ目標に向かって和気藹々とした雰囲気の塾などがあります。

緊張感のある雰囲気の方が勉強のやる気が出るため向いているというお子様もいらっしゃれば、そのような雰囲気が逆にプレッシャーになってしまうため皆で楽しく勉強する方が向いているというお子様もいらっしゃいます。

そのため、どのような環境がお子様に向いているのかも見てあげるようにしましょう。

3.お子様のやる気

最後に、そしてもっとも重要なのはお子様ご自身のやる気です。どんなに素晴らしい講師の揃った、完璧なカリキュラムの塾であってもお子様ご自身にやる気や通いたいという気持ちがないと、せっかく授業を受けても思うような学習効果は得られません。

そのため、塾選びはお子様と一緒に考えてあげるのが良いでしょう。

4.いつ頃から通い始めるべきか


四谷大塚では、1年生から6年生まで学年は発達段階に応じたカリキュラムが組まれています。低学年の時期から入塾しても、無理やり先取りをさせられるようなことはないと思われます。いつ入塾しても、その時期のお子様にあった教育を受けられると思います。

なので、お子様が「この塾に通いたい!」と思った時期が一番ベストな時期と言えるでしょう。保護者の方が早い段階から受験や塾に関する様々な情報を共有してあげ、勉強の大切さに気づかせてあげるようにしましょう。

4.まとめ


いかがだったでしょうか。
四谷大塚では、お子様の学力や学年に応じてぴったりの教育を提供してくれます。塾の雰囲気や宿題の量など、様々な要素を考慮して、お子様のやる気を見ながら塾を選んであげるようにしましょう。

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