藤木直人さんがPRしているスマイルゼミ幼児コース。
広告などをみたことがある方も多いですよね。
今回はスマイルゼミ幼児コースで先取りすることにどんな意味があるのか、メリットデメリットはあるのか、紹介していきます。
1.幼児期の勉強における目標
そもそも幼児期の勉強では何を目標にするべきでしょうか。
小学生以降であれば成績が向上するかどうかが大切なことになってきます。
しかし、幼児期に関しては事情が違います。
目先の学力をあせって身に着けるよりも、後々勉強が得意になるような資質を養ってあげることが大切なのです。
2.後から延びる子の資質2つ
後々勉強が得意になっていく子は、ある共通の資質を幼児期に身に着けています。
その資質とは何でしょうか。
1.「勉強は楽しい」という感覚
「勉強は楽しい」という感覚があると、小学校や中学高校に進んでも、自分からお家で机に向かってくれる子になります。
おうちで勉強できるかどうかは、小学校入学後順調なスタートダッシュを切るためにとくに重要です。
小学校入学後、宿題をこなせるかどうかが成績の分かれ目になるからです。
小学校のカリキュラムは、宿題をこなして復習がなされている前提で進んでいきます。
家で勉強をするのが嫌いな子は毎日出される宿題をきちんとこなせず、わからない点を残したまま次の授業に挑むことになってしまいます。
すると次の授業を十分理解できずますます宿題に取り組むのがおっくうになり、どんどん勉強が苦手になってしまう、という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
2.「自分は勉強ができるのだ」という自信
「勉強ができるのだ」という自信があると、難しい問題に対して粘り強く思考し取り組んでくれるようになります。
小学校低学年時は易しい計算問題が主流ですが、小学校高学年、中学校、高校と学年が進むにつれて図形や文章題などの比重が大きくなり論理的に思考する力が試されるようになります。
さらに言えば、近年では大学受験の様式が変化し、単純な計算力よりも論理的思考力が試される傾向はますます強まっています。
一筋縄ではいかない問題を解く際、めげずに考え抜くためには「自分には解ける」という自信が鍵になります。
3.スマイルゼミで先取りをするメリット
後から延びる子の資質を伸ばすために、スマイルゼミでの先取り学習は良いことなのでしょうか。
答えは、その子によります。
1.できる子の可能性にふたをしない
日本の学校や塾ではみんなが横並びで学習を進めています。
よってしばしば、できる子がみんなのペースに合わせて授業を受けなくてはいけないという事態になります。
自分のレベルよりも易しい問題を解かなくてはならず、手ごたえがない、勉強はつまらないと感じてしまいます。
スマイルゼミはタブレットで自分のペースで勉強できる教材です。
塾に通う時のように周りの子で進む必要がありません。
自分の能力にあった問題を解いて楽しく勉強をすることができます。
2.家で勉強することへの抵抗がなくなる
「塾では勉強してくれるのに、家では勉強をしてくれない」
塾に通うお子さんをお持ちの方にはこのように悩まれる方も多くいらっしゃいます。
塾では机に向かう強制力がありますが、お家ではそのような強制力が働かないためでしょう。
スマイルゼミでは鮮やかなグラフィックを多く用いた問題を出題することで、お子さんが自分から机に向かってくれるようになります。
お家で楽しく勉強を続けられるような工夫がなされているのですね。
取り組みやすい問題で、自宅で勉強することを当たり前の習慣として定着させられます。
3.送り迎えの手間が不必要
勉強ができるのだという自信を養うためには一定期間継続して勉強に取り組む必要があります。
そこで、送り迎えの手間がないことは、勉強を続けるにあたり大切なことなのです。
親御さんがやるべきことはお子さんのお勉強を見てやることだけではありません。
毎日の家事や仕事に忙しい方も多いでしょう。
そこに入り込んでくる送り迎えの時間は、たとえ片道10分程度であったとしてもちりも積もれば山となり、長期的には負担になります。
4.スマイルゼミで先取りをするデメリット
1.無理が生じて勉強への苦手意識がうまれる
スマイルゼミでの先取りには制約があります。
先取りしたい際には、一年分先のものを解かなくてはいけないのです。
たとえば年長さんのお子さんの場合、ちょうど一年先の小学校一年生向け教材を購入するしかないのです。
数か月分だけ先取りしたい、という場合その要望は聞いてもらえません。
学年レベルの教材をすらすら解くことができても、一学年上のものをきちんとこなせるとは限りません。
あまりに問題が難しすぎるために全く歯が立たず、自分は勉強ができないのだと自信を失ってしまいかねません。
2.分野ごとのレベルの違いを考慮してもらえない
どの子も、同じ教科のなかで苦手な分野と得意な分野があります。
たとえば算数の中で、計算は得意で、文章題は苦手だという子がいたとしましょう。
先取りする際に理想的なのは、分野ごとに細やかにレベル設定ができることです。
得意な計算は1学年先、苦手な文章題は自分がいる学年のものを解く、という具合です。
ところがスマイルゼミではそういったことができず、どの分野も同じレベルの教材を使わなくてもいけません。
ゆえに、ある分野では難しすぎる問題を解く、ある分野では易しすぎる問題を解くことになります。
問題が易しすぎて勉強はつまらないと感じてしまったり、難しすぎる問題を解いて自信を失うことになってしまうかもしれません。
3.成長を実感できる制度がない
スマイルゼミは自宅でひとりで黙々と勉強できる教材です。
もし塾であれば、周りにはたくさんの友人がいます。
先取りして頑張った分の成長や、同級生の中での自分の位置づけが見えやすくなります。
自分が取り組んだ分成長を実感できることで、やる気がUPしますし、自信を持ちやすいでしょう。
一方でスマイルゼミでは自分が今どれだけ頑張れているのか、全国での立ち位置はどのくらいなのかを把握するのが難しいのです。
先取り学習へのモチベーションの維持や自信の形成がなされにくいです。
5.まとめ
幼児期の教育では目先の成績にとらわれず、勉強の楽しさを知ってもらうことや、自信をはぐくむことを大切にすべきです。
なぜなら、これらが長期的な目線での成績の伸びに関わってくるからです。
お子さんにスマイルゼミでの先取りが合うかどうかきちんと検討してあげましょう。
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