
近年幼児の早期教育が注目され、多くの教材が出てきています。
今回はその幼児教育の中でも家で取り組むのにおすすめのプリント教材として代表的な2つ、「いちぶんのいち」と「がんばる舎 すてっぷ」に関して比較していきたいと思います。
1.幼児教育とは
幼児教育とは、子供が小学校に入学する前に勉強や音楽、スポーツなどを早めに経験・学習することによって子供の可能性を伸ばしていく指導を行っていくことを言います。
学習に関しては読み書きや算数、音楽に関してはピアノやバイオリン、スポーツに関しては水泳や体操教室などを通わせているご家庭が多いです。
幼児教育のメリットとして早くに子供の興味があるものを見つけることが出来たり、小学校に入学する前に早期教育を行っておくことにより、周りと差をつけることが出来、心に余裕が生まれるということが挙げられます。
一方幼児教育のデメリットとして、幼児期から費用が多くかかってしまうことや、嫌いなものと出会ってしまったらずっと嫌いになってしまうということがあります。
今回は月謝が1000円を下回る低価格で始めやすいプリント教材「いちぶんのいち」と「がんばる舎 すてっぷ」に焦点をあてて比較していきます。
2.幼児教育に求められること
幼児教育に求められることのひとつとして学習習慣の定着が挙げられます。
幼児期から学習習慣がついているお子様とついていないお子様とでは小学校入学時の集中力であったり、記憶力など大きく差がついてしまいます。
そこで幼児教育では学習習慣を身につけ、集中力を高めて小学校で落ちこぼれないため、また得意なことを発見しその能力を伸ばすといったことが求められています。
3.教材比較
1.いちぶんのいち
「いちぶんのいち」は一分の一株式会社が提供しているプリント幼児教材となっています。
特徴として「付録はつけない」、「家庭に負担をかけない」という考えで作られたため、月謝は650円となっており低価格になっています。
教材のレベルはレベル1~3があり、それぞれ幼稚園の年少・年中・年長と対応しています。
レベル1は学習をするための基本的なひらがなの読み、ものの名前、絵による大小数量の比較など初めての学習に取り組むのにやさしい問題が集められています。
レベル2ではひらがなを正しく書く、濁音、拗音、簡単なたし算、ひき算、図形などの問題から点描写や迷路、まちがいさがし、ぬり絵など、楽しく学習していける素材も多くバラエティに富んだものになっています。
レベル3ではひらがな、カタカナ、文の構成、簡単なたし算、ひき算、時間や図形、自然、日常のルールなど。
小学校ご入学の準備期間に必要な知識を身に付けられるよう、ち密な学習内容となっています。
上に挙げたのが幼稚園年少向けの内容です。
カラーで問題がプリントさているので、楽しく取り組むことができます。
月に一度、問題プリントと説明プリントが30枚・説明プリント15枚の計45枚が送られて来ます。
説明プリントではお子様向けメッセージと親御さん向けメッセージとでわかれているので、お子様一人でも取り組むことが可能となっています。
最終的な目標としては就学前の準備段階として使っていただくケースが多く、学習習慣をつけることに特化した教材と言えます。
2.がんばる舎 すてっぷ
次に紹介するのはがんばる舎からでている「すてっぷ」というプリント教材です。
すてっぷは対象年齢が2歳からとなっていて、いちぶんのいちよりも早い段階から取り組むことが可能となっています。
また特徴の一つとして細かくわかれたコース設定が挙げられます。
コースはステップ1~7、まであり、学年に関係なくひらがなを書けるか、足し算ができるかといった項目にしたがってコースを選択することができます。
内容的にはステップ7は小学2年生の内容なので、小学校入学前に小学2年生の国語・算数の能力をつけることも可能となっています。
問題プリントはいちぶんのいちと違って色がカラーではなく白黒となっています。
白黒ではお勉強感が強く集中して取り組むことができない子には少し難しいかもしれません。
また解答はお子様向けには作られれおらず、保護者向けとなっています。
いちぶんのいちとは違ってお子様一人では取り組むことが出来ず、親御さんが先生役となり、丸つけもしていただくという形式を取っています。
内容としては幼児期に鍛えたい「言葉」「数・量」「図形」「記憶」「知識」「作業」といった6つのポイントに焦点をあてた問題が作られています。
1か月のお届け内容は問題28枚分、解答28枚分、よみもの3枚分があり、1年分まとめてのお届けも可能となっています。
4.比較
1.月額の料金
一か月の料金に関しては50円程いちぶんのいちが安いですが、1年間で考えても600円しか変わらないので大して差はありません。
しかし、先取りを多くするようであればがんばる舎すてっぷの方が先取りした分料金も高くなる可能性もあるので気を付ける必要があります。
2.難易度の調整
難易度の調整に関してですが、いちぶんのいちと比べてがんばる舎すてっぷは無学年生なので難しさの細かい調整が利きます。
先取りが得意な子であればいちぶんのいちは物足りないかもしれません。
一方がんばる舎すてっぷは小学校2年生の勉強まで先取りできるので物足りないということは無いと思います。
問題量
1か月の問題量は
となっています。
なおいちぶんのいちに関しては1か月で解く問題量が決まっているので早くに終わらせてしまって、余力を残してしまう可能性があります。
一方がんばる舎すてっぷは1年分の教材を一気に送ってもらうことも可能となっており、1か月の分量にとらわれずに先取り学習が可能となっています。
親のフォローについて
いちぶんのいちに関してはお子様が一人で解いて丸つけもできるようになっているので一人でやらせることも可能です。
一方がんばる舎すてっぷは親と子供一緒に勉強はするべきというスタンスを取っているので、親御さんが先生となって丸つけしたり褒めてあげることが必要となっています。
忙しい親御さんにはいちぶんのいちが、一緒にお子様の勉強を見てあげたい人はがんばる舎すてっぷがあっています。
年齢について
がんばる舎すてっぷの方が2歳からできるので、早めに早期学習に取り組ませたい方にはがんばる舎すてっぷがあっていると思います。
5.まとめ
いちぶんのいちは幼稚園にはいってから小学校に入るまでの準備教材というイメージが強く、勉強習慣を身につけるということに焦点をあてている教材です。
また子供一人でも解き進めていくことは可能なので親御さんは忙しいけど何か勉強をさせたいという家庭にあっているのでは無いでしょうか。
一方がんばる舎すてっぷは細かいコース選択により完全無学年生で先取りができるようになっています。
小学校に入ってからの授業で困らないように、勉強面を重視した教材となっています。
この教材に関しては子供だけでは解くことは難しいので、一緒に横に見てあげられるご家庭にあっていると思います。
いちぶんのいちとがんばる舎すてっぷとでは向き不向きがそれぞれ違うと思いますので、お子様の環境にはどちらがあっているかを検討しつつ選んでいただければと思います。