
幼稚園・保育園に通うお子さんをお持ちの親御さんの中には「そろそろ本格的にお勉強を始めさせたい」と考えている方も多いですよね。
そこで思い浮かぶのは、幼児教育といえば一度は名前が上がるくもん式。
最近ではお教室だけでなく、自宅で解けるドリルも販売されているようです。
「お教室にいきなり通うのはハードルが高いし、まずはお家でドリルを解くところから始めてみようかな」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
他の塾、他のドリル、くもんのお教室に通うこと、など他の手段と比べてくもんのドリルにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
1.そもそも幼児教育において大切なことはなに?
小学校入学後のお勉強では、どれだけ成績が上がるかが大切な要素になります。
しかし、幼児教育においては大切な要素が異なってきます。
もちろん成績が上がることは大切なことですが、他にも大事にすべきことがあるのです。
自宅で学習する習慣をつける
小学校入学後の4月、お勉強に早速躓いてしまうお子さんが多くいます。
理由は毎日宿題が出されるようになり、それをこなせないことです。
小学校では、宿題で習ったことを定着させながら授業が進んでいきます。
ここで宿題がこなせないと、前回習ったことがわからないまま授業に臨むことになるので、次の授業を十分理解することができず、どんどん遅れてしまうのです。
そして一度後れを取ると追いつくのは容易ではありません。
それまで家庭学習の習慣がなかったお子さんがいきなり毎日机に向かうことは困難です。
入学後に順調なスタートダッシュを切れるように、幼児のうちからお勉強する習慣をつけてあげましょう。
「勉強=楽しい!」と思ってもらう
そして、毎日自分から机に向かってもらうためには、勉強=楽しいという感覚が重要です。
楽しいという感覚を養うためには、問題の難易度がその子の実力にちょうどよいものでなくてはなりません。
問題が簡単すぎては、単調作業のように感じられてしまいます。
一方、歯が立たないほどに難しい問題も気が進みません。
場合によっては勉強への自信を失うことにもつながりかねません。
ほどよく解きごたえのある、実力にぴったり合ったレベルの問題を用いて、勉強は楽しいと思えるようにしましょう。
自分は勉強ができる!という自信を養う
自信のないことに取り組むのは誰しも気が進まないものです。
一度お勉強に対する自信を失ってしまうと机に向かうのが嫌になります。
そしてそのうちにまた苦手な分野ができ、ますます自信を失ってしまうという悪循環にはまってしまいます。
そのような事態を避けるために、「幼児のうちから自分は勉強ができる!」という自信を持たせてあげることが大切です。
2.くもんのドリルのメリット
くもんメソッドを安価に
くもんには長年蓄積されたノウハウがあります。
ドリルもそれを基にしてつくられているため、くもんのノウハウにのっとって系統だてた学習を進められる設計になっています。
また問題数も豊富であるため、たくさん問題を解いてしっかりと実力を定着させていくことができます。
高いお金を出さなくても手軽に安価にくもんのメソッドで学習することができるのがうれしい点です。
自分のペースで進めることができる
他の通信教材や塾では、どの子にも一律のレベル、一律の分量の問題が与えられることになります。
ある子にとっては難しすぎてプレッシャーを感じることになりますし、ある子にとっては易しすぎてその子の伸びしろを奪ってしまうということになり得ます。
なによりレベルに合わない問題を解くと、勉強を楽しくないと感じてしまいやすくなります。
くもんのお教室やくもんのドリルであれば、その子のレベル・ペースにあわせて進めることができます。
自分のペースで進められるとちょうどよいレベルの問題を解くことができ、勉強はたのしいという感覚を養えます。
くもんのドリルの自宅でできる
くもんのお教室や他の塾に通うと、親御さんに送り迎えの手間がかかってしまいます。
たとえ片道10分でも、毎週のこととなれば「ちりも積もれば山となる」ですよね。
親御さんは毎日たくさんやることがあります。
家事にお仕事、他にもお子さんがいればそちらのお子さんの面倒も見てあげなくてはならないでしょう。
忙しい日々の中での送り迎えの手間は、継続してお勉強を続けるにあたって見過ごせない、大きな壁となります。
くもんのドリルであれば自宅で解き進めることができるため、送り迎えの手間なく勉強をつづけられます。
3.デメリット
強制力がない
くもんのドリルは膨大な問題量を解く中で実力の定着を狙うものになっています。
そのなかで、やはりある程度は勉強を続けるための強制力が必要になってきます。
くもんのお教室であれば、お教室では先生に見守られながら解くことになります。
宿題も、次回までに提出しなくてはいけないという気持ちがあるのでお家で一生懸命取り組んでくれるでしょう。
一方、くもんのドリルにはそのような強制力がありません。
計算好きのお子さんであれば自ら進んで解いてくれるかもしれませんが、やはり親御さんが机に向かうように促してあげないと、学習習慣の形成にはつながりにくいでしょう。
表彰制度
ひとりひとりが自分のペースで学習を進めるくもんでは、たくさん頑張れたお子さんが表彰をうけることができます。
自分の頑張り具合が見えやすくなるのです。
また自分が頑張ったことが認められ、努力が報われる経験は「自分はやればできるのだ」という自信につながります。
一方、ドリルでは表彰を受けることはなく自分で淡々と説き進めることになるため、自分がどれだけ成長したのかも見えづらく、達成感や自信も得にくくなっています。
計算以外の力が付きにくい
くもんの教材は、膨大な量の計算をこなして計算の速度をぐっと上げることができます。
しかし、算数で必要になる能力は計算力だけではありません。
文章から正しく問いを読み取る文章力や、論理的思考力、図形を見た時のひらめきなども大切です。
さらにいえばAIの台頭を背景として、単純な計算力よりも文章力や論理的思考力を重視する傾向は、受験においてますます強まってきています。
くもんの教材は計算力以外の大切な力がつくよう、他の教材で補ってあげる必要があります。
4.まとめ
メリットやデメリットをよく考慮して、お子さんにあった教材を選んであげましょう。